初心者機から始めるカメラマン
カメラマン、というと、大きくて重くて高いカメラを使っているイメージが大半だと思います。
大きくて重いカメラ=フルサイズ機といい、画素数やぼかし度合がより上質なカメラになります。
とは言え、最初から高いカメラを買うのはハードルが高い…。
そんな方は「初心者機」から初めてみてはいかがでしょうか。
初心者機とは?
初心者機とは、その名の通り「カメラ初心者向けのカメラ」を指す言葉です。
CMで見たことがあるカメラがいわゆる初心者機で、CanonのEOS Kissシリーズなどです。
ポートレートや風景、人物、運動など、あらゆる場面で使えるオートモードが豊富で、カメラをあまり触ったことがなくても、簡単にきれいな写真を撮ることができます。
■初心者機を選ぶポイント
①価格面
…まだカメラの扱いに慣れていないので、あまりに高いと扱いに気を使ってストレスになることがあります。高すぎないか? 気軽に使えるか?を確認しましょう。
②重量
…カメラは両手、あるいは片手で持ち続けなければなりません。長時間手首に負担がかかるため、特別な理由がないのであれば、なるべく軽いものを選びましょう。
③操作感
…カメラは製造している会社によって操作感が若干異なります。家電量販店などで軽く触ってみて、感覚で設定できそうなものを選びましょう。
また、カメラを購入する際、以下のものも必要になります。
・カメラレンズ
・カメラストラップ
・SDカード
・カメラケース
・カードリーダー
レンズとストラップはカメラ本体と一緒に販売されている「レンズキット」というものがあり、使い勝手のいいズームレンズ(拡大・縮小のできるレンズ)がセットになっています。レンズにこだわりがなければ、レンズキットがおすすめです。
また、カメラで撮影した写真はSDカードに保存されるので、カメラに合うものを用意しておきましょう。
カードリーダーは、パソコンにSDカード挿入口があれば必要ありません。
まずは初心者機の操作に慣れ、最終的にマニュアル(M)で撮れるようになりましょう。
■初心者機の操作ステップ
①自分が撮りやすいモードを見つける
②被写体にピントを合わせ、ブレない写真を撮る
③明るさを調節し、暗すぎず明るすぎない写真を撮る
④オートモードをやめ、マニュアルで撮影する
マニュアルとは?
マニュアルとは、他のモードと違い、すべての設定を自分で操作して明るさや色合いを決めることができるモードのことです。
操作できる設定は
・シャッタースピード
数字が小さいほど明るく、大きいほど暗くなります。シャッターを切るスピードを調節しているため、小さくすると手ブレしやすくなります。
・絞り
シャッタースピードと同様に、数字が小さいほど明るく、大きいほど暗くなります。絞りはピントの大きさの調節をしているため、小さくすると一部に、大きくすると写真全体にピントが合った状態になります。
・ISO
解像度の調節を行います。数字が大きいほど明るく、小さいほど暗くなりますが、数字を大きくするとその分画質が粗くなってしまうのが難点です。
主にこの3つです。どれも明るさ調節に使いますが、画質や手ブレ、ピントの幅などとの兼ね合いがあるため、多少の慣れが必要になります。
シャッタースピードを遅くしても手ブレしないからとシャッタースピード中心に設定を変える人もいれば、ピントを絞れるだけ絞って明るくする人もいますので、自分に合った調節方法を見つけましょう。