5G通信時代の到来
最近、巷で普通に聞かれることの多くなった「5G」というワード。
次世代超高速通信規格として、何年も前から実現に向けて各国が開発競争を繰り広げてきました。
韓国やアメリカなどでは、もうすでに昨年からサービスが開始されています。
日本でも今年の3月からサービスが開始され、5G通信対応端末も発売されています。
サービスエリアの状況
日本では、キャリア3社が既にサービスを開始しており、それぞれ5G対応端末も発売しています。
しかし5G対応エリアは、2020年8月末の時点で3社ともほとんど展開されていません。
都市部でわずかにアンテナ敷設が完了している程度で、5G通信を運用するにはほど遠い状況となっています。
5G対応端末の状況
キャリア3社から、主要メーカーの5G対応スマートフォンが発売されており、対応端末の展開はすでに軌道に乗っていると言えます。
今年の秋に発売予定のiPhone12(仮称)も5G対応端末になる、という噂もあり、5Gブームは一気に過熱する可能性があります。
周波数帯
現在は「4GLTE」と呼ばれる帯域(3.6GHz以下)にて運用されています。
今後、普及していく「5G」には、現在使用帯域が2種類存在しています。
- SUB6(6~6.0GHz)
4G帯域に近く現在のインフラからの移行が容易で、電波の届く範囲が広い、という反面、4Gからの変化はあまり大きくない。
- ミリ波(30~300GHz)
多数の同時接続で超高速通信を実現。大きなデータ量を遅延なくやりとりできます。
ですが、電波の届く範囲が狭く、障害物にも弱いため、アンテナ環境整備が大変です。
「5G」を使った自動運転等の実現などには、大きなデータを遅延なくやりとりする必要があるため、「ミリ波」の普及が不可欠ですが、キャリア各社の基地局敷設状況をみると、全国くまなくカバーできるまでには、まだまだ年月を要するといえます。
本格的な日常普及は2023年以降と言われています。新型iPhoneも「ミリ波」対応で発売される、という噂も出ていますが、その性能を享受できるようになるまでには、もう少し我慢が必要なようです。