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2024-06-21

環境にやさしいサステナブルなノベルティグッズに最適なのは?

世界規模で環境問題が叫ばれる昨今、環境保護は避けては通れない重要課題の一つです。

2030年までに達成目標を定められたSDGsの観点から、日本国内の企業や個人レベルでもさまざまな取り組みを実施するところが増えてきました。

そこで今回は、サステナブルを意識する企業の取り組みやそのメリット、ノベルティ製作、SDGsに結びつく企業ノベルティの具体例やおすすめアイテムなどを詳しく解説いたします。

サステナブルとは?SDGsの意味は?

近年は環境に関連するキーワードを社会や生活の中でよく耳にするようになりました。

中でも「サステナブル」、「SDGs」、「エシカル」の主要キーワードについて詳しく説明いたします。

「サステナブル」の定義

サステナブル(Sustainable)は英語で、動詞形の「sustain (持続する)」に接尾語「-able(できる)」を合体させた形容詞で、「持続可能な」「ずっと継続できる」を意味します。

なお、サステナビリティ(Sustainability)は名詞形で「持続可能性」のことです。

「SDGs」とは?

SDGs(エス・ディー・ジーズ)は 「Sustainable Development Goals」の略語で、「持続可能な開発目標」 を意味しています。

2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標がSDGsで、地球において、誰一人取り残さない持続可能で多様性と包括性のある社会の実現を主旨にしているのが特徴です。

以下の「17のゴール」、そして「169のターゲット」と「231の指標」から構成される内容となっています。

【17項目のゴール】

①    貧困 貧困をなくそう
②    飢餓 飢餓をゼロに
③    保健 すべての人に健康と福祉を
④    教育 質の高い教育をみんなに
⑤    ジェンダー ジェンダー平等を実現しよう
⑥    水・衛生 安全な水とトイレを世界中に
⑦    エネルギー エネルギーをみんなにそしてクリーンに
⑧    成長・雇用 働きがいも経済成長も
⑨    イノベーション 産業と技術革新の基盤をつくろう
⑩    不平等 人や国の不平等をなくそう
⑪    都市 住み続けられるまちづくりを
⑫    生産・消費 つくる責任 つかう責任
⑬    気候変動 気候変動に具体的な対策を
⑭    海洋資源 海の豊かさを守ろう
⑮    陸上資源 陸の豊かさも守ろう
⑯    平和 平和と公正をすべての人に
⑰    実施手段 パートナーシップで目標を達成しよう

SDGsは社会・環境・経済の面から、先進国も発展途上国もともに取り組む活動として普遍的であり、日本でも積極的に取り組みを推進しています。

▶︎参考: 外務省   「JAPAN SDGs Action Platform」

外務省 国際協力局 「持続可能な開発目標(SDGs)」

「エシカル」とは?

エシカル(Ethical)は英語で「道徳的な」「倫理的な」を意味する形容詞です。

一般の人が常識的に正しいと思う社会規範を表す言葉で、広い視野に立ち地域社会や地球環境を考慮するときの価値観や行動を示します。

たとえば「エシカル消費」とは直訳すると倫理的な消費ですが、具体的には社会・環境・地球にやさしいものを購入する消費スタンスを意味しています。

ノベルティ製作に「サステナブル」を活用しよう

SDGsを理念として掲げる企業が採用するノベルティには、「サステナブル」が大切なキーワードとして挙げられます。

競合他社と差別化が図れるうえ、顧客層からの好感度アップにもつながりやすいため、今後ノベルティを検討している企業はグッズの素材から意識をしてみてはいかがでしょうか。

ノベルティの製作は、社会や地球の未来に貢献できる

企業がサステナブルなノベルティを取り入れるということは、環境問題の取り組みにもつながることから社会や環境にも十分配慮していると言えます。

また、安価なプラスチックや石油資源で大量生産したノベルティグッズは、「もらったけど使わずに捨てた」という人が多くいるのだとか。

つまりノベルティは、「とにかく販促すればよい」という考えのもと大量生産・大量配布がメインとされていた時代から、環境や人にやさしい素材で「適量生産・適量配布」を行う考え方がメインに移り変わりつつあるのです。

サステナブルなノベルティの条件

サステナブルなノベルティとなり得るグッズの条件は幅広く考えられますが、下記の3つの条件を満たしていると、ユーザーへ効果的なアピールができると考えられます。

その1:デザインや機能性がよい

企業ノベルティとして、まずは企業イメージに見合ったデザインと機能性を考えなくてはいけません。

企業の顔にもなるノベルティだからこそ、環境意識の高いユーザーに気に入ってもらえるデザインと使い勝手のよさを目指すべきです。

オリジナリティがあるだけではなく、ムダを感じさせない魅力的なノベルティが理想です。

その2:環境にやさしい素材を使用

2つ目の条件はノベルティの素材選びです。

地球環境の現状をきちんと把握したうえで、サステナブルなノベルティにふさわしい環境にやさしい素材を使用します。

製作費用と相談しながら、適切な素材を決めましょう。

その3:使用後の環境にも配慮

企業ノベルティを使用したあとに環境や地球にどのような影響を及ぼすかについて、前もって検討する必要があります。

たとえばゴミが増えたり、処分の手間がかかったりしないような工夫が施されていると高評価を得られます。

また自然汚染にも注意しながら商品企画を進めましょう。

環境にやさしい素材・グッズには何がある?

サステナブルな企業ノベルティを目指すには、まずは環境にやさしい素材を用いることから始めるケースが多いです。

サステナブル素材は地球環境への負担を低減でき、持続可能な社会の実現に向けて貢献できるようになるはずです。

そこで、環境にやさしい素材を6種類に分けて解説いたします。

①リサイクル素材

リサイクル素材とは、古着やペットボトルなど廃棄予定の製品や製造プロセスで発生する生地の切れ端などを粉砕/裁断し、繊維状態にして新たな製品に加工されたものです。

【リサイクル素材の主な例】

再生ポリエステル/ナイロン ・原料はペットボトル/繊維製品/フィルムくず

・天然繊維と混紡できる

・形状安定性が高い→しわや型崩れが少ない

・速乾性がよい→サラッとした触感

・エコバッグ、タオルやTシャツに向く

再生コットン ・原料は廃棄綿の落ち綿や裁断ゴミ

・染色済みの端切れを再利用→染色不要で環境にやさしい

・生地が丈夫

・ポーチ/サコッシュに利用

再生繊維 ・再生セルロース繊維のこと

・植物採取の繊維(セルロース)を溶かして糸に加工

・レーヨン/キュプラなど

・下着、衣類や寝具などに利用

再生マイクロファイバー ・廃棄されたペットボトルを再生した生地

・ナイロンと混合する場合、比率で素材感が違う

・ナイロン20%混合は、タオル/ハンカチ向き

(ソフトな触感になり適度な厚みがある)

リユース素材

リユースとは中古品のことで、一度使ったものを再び使用できる素材が注目されています。

中古の衣類、レザー、紙、木材、家電、家具などをそのまま活用することができ、一例としては下記の「コーヒーかす」の利用が挙げられます。

コーヒーかす ・コーヒーを淹れた後のコーヒー豆の残りかす

・脱臭/消臭、虫除け/防虫効果がある

・肥料として利用可能、雑草除け可

エコ素材

エコ素材とは環境に配慮した素材を指します。

エコ素材の種類は幅広くあり、それぞれの具体例は以下の表を参考にしてください。

【エコ素材の具体例】

オーガニックコットン ・オーガニック(Organic)は有機栽培のこと

・農薬や肥料、労働者の安全などの厳しい規定に従って栽培された綿花でできたコットン

・農地の環境、労働者の健康や環境を守るだけでなく、社会や環境に配慮した「エシカル(倫理的)消費」につながる

・ナチュラルでやさしい風合いが特徴

・タオルやトートバッグなどで使用

間伐材 ・木材を育てる際に一部の木を計画的に間引きますが、間引く過程で伐採された木材のこと

・間伐材の使用は林業の活性化や森林の環境保全に役立つ

・耐久性があり、おしゃれなイメージ

・木製ステーショナリーや雑貨に利用

ラバーウッド ・ラバーウッドはゴムの木で、天然ゴムの原料になる

・樹脂の採取後に廃材となっていたものを使用

・雑貨や家具などで利用

ウォッシャブルペーパー ・古新聞が主な原料

・植物由来のセルロース

・丸洗い可能で丈夫

・布のように縫製可能

・濡れても型崩れしにくい

・エコバッグ/ポーチ/ラッピング材などに利用

ヴィーガンレザー ・ヴィーガン(Vegan)とは完全菜食主義の意

・動物性由来の原料を一切使用しない

・りんご、パイナップルの葉、サボテンなどで作る

・見た目は本革風

・軽量なのが特徴

・ポーチや小物向き

バイオテキスタイル ・植物由来の繊維100%で作られる生地

・とうもろこしのデンプンが有名

・厚さの加工が簡単

・ファブリックや衣類に利用

アップサイクル素材 ・廃棄される素材や不用品をそのまま活かして製品化する

・元の素材は分解しないのが特徴で、リサイクルとは異なる

・布はぎれ、古紙、木材、タイヤなど

バンブーファイバー ・天然の竹から抽出した繊維を粉状にして固めた素材

・焼却しても無害、土に埋めて微生物分解できる

・プラスチックに代わる素材

・軽量で、落としても割れにくい

・乳幼児向けでもOK

・カトラリー/マグカップ/タンブラーなどに適用

麦わらファイバー ・麦わらの穂を切った後の茎を用いる

・焼却せずに抽出素材として利用

・主にカトラリーセット

セルローススポンジ ・木の端材が原料

・パルプなどの天然植物繊維でできたスポンジ

・焼却しても無害

・速乾性と吸水性に優れている

・雑菌が繁殖しにくい

・ふきん/台ふき/コースター/水切りマットとして利用

無水染色素材 ・水を使用せずに染色された素材

・水の節約や排水汚染の防止になる

・染色や脱色をしない、インクジェット印刷などで対応

・Tシャツなどの衣類向き

フェアトレード品の利用

フェアトレード(Fair Trade)とは、公正な取引や貿易を意味する英語表現です。

生産者や労働者の自立と生活向上を目的とした貿易の仕組みで、簡単に言うと発展途上国の原料や製品を適正価格で購入する運動です。

普段の買い物から国際フェアトレード認証ラベル付きのものを選ぶようにすると、原産国の生産者や労働者の自立支援が目指せます。

プラスチックのゴミ・エネルギー消費の削減化

マイボトルやタンブラー、エコバッグやトートバッグを日常的に使用することは環境のためにも大切な心がけですよね。

こうしたグッズが普及することによって、ペットボトルやプラスチックゴミを大幅に削減できます。

そしてエネルギー消費を抑えるには、夏季であればハンディ扇風機/冷却グッズ/扇子など、冬場はミニブランケット/マイボトルなどの主に季節商品を利用することで使用電力量を抑制できます。

サステナブルなノベルティのおすすめアイテム

サステナブルなノベルティは多種多様ですが、ここでは人気の高いおすすめアイテムを厳選してご紹介します。

企業ロゴや名入れをして、効果的な販促活動を行う際の参考にしてみてください。

エコバッグ/トートバッグ

エコなノベルティグッズの定番品と言われているのが、エコバッグとトートバッグです。

現代でプラスチック原料のレジ袋が有料化した背景には、

  • レジ袋の原料となる石油資源をムダにしている
  • ゴミ焼却によって二酸化炭素が発生し地球温暖化の原因になる
  • 海洋汚染にもつながる可能性がある

といった問題が指摘されていたことが要因とされています。

こうした環境問題を解消するため、買い物時に繰り返し使えるエコバッグとトートバッグが、サステナブルな企業ノベルティとして多くの企業で採用され続けているのです。

タンブラー/マグカップ/マイボトル

マイタンブラーやマイボトルで飲料を持ち歩けば、ペットボトルの削減につながります。

軽量コンパクトタイプから、保温保冷対応のものまで種類が豊富です。

マグカップも多くの種類がありますが、中でも軽量で割れにくいバンブーファイバー製は使い勝手がよく人気のグッズです。

クロス/スポンジ

食物繊維からできたセルローススポンジを用いたクロス類やスポンジなどの生活グッズもおすすめです。

ターゲット層が主婦を中心とした女性の場合、より喜ばれやすいのではないでしょうか。

有害物質ゼロで環境に配慮したサステナブルな消耗品のため、企業ノベルティに適しています。

カトラリー類

カトラリーとは、箸/スプーン/フォーク/ストローなどを指します。

プラスチック製カトラリーが減少している昨今、紙製をはじめ環境にやさしい素材のカトラリーに切り替える企業が増えてきています。

マイバッグと同様の感覚で、マイスプーンやマイ箸、マイストローのノベルティが年々注目されています。

ステーショナリー(文房具)

ステーショナリー関連のノベルティは、企業から根強い人気があります。

再生紙を用いたメモパッド/ノート/付箋やエコ素材の筆記具などに注目してみましょう。

たとえば学生やビジネス向きのイベントで、企業をアピールするのに最適のグッズといえるのではないでしょうか。

サステナブルを意識する企業の3つの取り組みとそのメリット

現代社会において、企業がSDGsを全面的に推進するサステナブルな取り組みを行うメリットについて改めて解説いたします。

その1:企業のイメージアップ

日常的にサステナブルな活動を行う企業は、社会や環境への配慮を怠らずSDGsへの貢献に励んでいるとみなされ、企業全体のイメージアップが期待できます。

企業の規模に関わらず、まずは可能な分野からSDGsの活動に携わることが重要です。

大企業はグローバルな視点から直接的な取り組みが可能ですが、中小企業の場合でもサステナブルなノベルティ製作で好感度を上げるといった施策は有効です。

その2:環境に配慮する企業として信頼される

サステナブルな意識を持って環境に配慮する企業の姿勢を示すことは、企業のPRとなります。

経営に関することだけではなく、地球環境も大切にしている企業というイメージが伝われば、結果として人々からの信頼度向上にもつながります。

その3:ミレニアル世代へ販促アプローチしやすい

経済活動において、近い将来ミレニアル世代(1980〜1995年生まれ)が主流になっていくと考えられています。

そして環境問題に対して積極的に取り組む企業は、このミレニアル世代への訴求力が特に高く、販促効果がいっそう見込めるといわれています。

デジタル機器の発展に合わせて成長してきたこの世代の人たちは、ITの恩恵を受けるとともに、地球環境の問題や社会貢献に対する意識を強く持っているのが顕著な特徴です。

まとめ

2030年達成を目標とするSDGs活動を進めるため、企業規模に関わらずサステナブルな取り組みは今後さらに意識すべき課題と言えます。

今まで通りのグッズ展開を企画するのではなく、環境にやさしいサステナブル素材を活用したユーザーニーズの高いノベルティ選びをしてみてはいかがでしょうか。

会社オリジナルのノベルティグッズの製作やご相談は、幅広い実績を持つエフエーエスにまでぜひお気軽にお問い合わせださい。

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