SNSで効率よくカフェの集客を成功させるには?
SNSはスマートフォンの普及とともに、日常生活に欠かせないツールとなりました。
また、ビジネスにおいてもブランディングや広報、集客のツールとして有効活用されています。
そこで今回は、カフェや飲食店の集客を効率よくするためのSNS運用について、その種類や特徴をはじめ、Instagramの効果的な運用パターン、注意点など幅広く解説してまいります。
目 次
カフェの集客率をアップさせるにはSNSが有効
SNSマーケティングは、今ではカフェや飲食店での集客に欠かせない存在であることをご存知でしたか?
ここではSNSとカフェの相性の良さについて詳しく解説していきます。
集客率の高いカフェの共通項
まず、集客に優れたカフェの共通項には何があるのか、以下で紹介します。
- 世界観に独自性があり、美味しいと評判
- 他店にないオリジナルメニューや季節メニューが好評
- インテリアや食器が撮影時にも映える
- 雰囲気や居心地が良い
- 立地・アクセスが良い
- サービスが良い
- コスパが良い
- SNSや Webなどで高評価を得ている
- 定期的にSNSで発信している
店の雰囲気やメニュー、立地にも自信があるのに何故か客足が増えない…とお悩みの方は、下から2つの「SNS集客」を戦略に入れていないことが原因かもしれません。
カフェの集客率につながるSNS活用
単にSNSに投稿してもカフェの集客率は上がりません。
実際にお客様に来店してもらうには、SNSを適切に活用する必要があります。
基本ポイントは次のとおりです。
- SNSの特徴を知り、お店に合うSNSを選ぶ
- 定期的にSNSに投稿する
- お客様目線の投稿内容にする
上記の3つを念頭に置いたら、次はどのSNSをメインで活用するか決めましょう。
各SNSの特徴とメリット・デメリット
各SNSの特徴を以下の表でまとめました。
メリット・デメリットについてもまとめているので、店舗のターゲットとなる客層に近いSNSを慎重に検討してみてください。
種類 | 主なユーザー層 | 特徴 |
20〜30代 | ・女性ユーザーが多い
・主に画像/動画でビジュアルアピール ・ハッシュタグ検索が多い ・多機能(DM、ストーリーズ、ライブなど) |
|
X(旧Twitter) | 20代 | ・若手ユーザーがメイン
・リアルタイム発信向き ・拡散性が強い ・バズると影響力がある |
40〜50代 | ・中高年男性が多め
・実名登録で信用度が高い ・Instagram連携可 |
|
TikTok | 10代 | ・若年層がターゲット
・ショート動画でビジュアル効果が高い ・拡散力が強い |
LINE(公式アカウント) | 10〜60代 | ・幅広い年代へアピールできる
・通知機能で内容を見てもらえる率が高い ・リピーターへの訴求力に優れる ・多機能(クーポン/ショップカードなど) |
【SNS利用のメリット・デメリット】
メリット | ・導入や運用が無料または低料金
・いつでもスマホで気軽に投稿可能 ・お客様とダイレクトにコミュニケーションできる ・幅広い層にアプローチできる |
デメリット | ・集客効果が出るのに時間がかかる (長期的ツールとして利用すべき)・誤情報の拡散や炎上のリスクがある |
イメージに合ったSNSを選ぼう
たとえば若い女性向けにビジュアル訴求をメインで考えたい場合、Instagramや TikTokがおすすめです。
また、クーポンやショップカード機能目当てのリピーターを獲得したい方はLINE公式アカウントが使いやすいでしょう。
お店のイメージやターゲット・目的に適したSNSが何かを見極めて、より効果的な運用を目指していきましょう。
カフェの集客はInstagramがおすすめ
SNSの中でも、カフェや飲食店の集客に結びつきやすいと考えられているもっとも効果的な宣伝ツールがInstagramです。
ぜひ、お店の雰囲気やおすすめメニューをPRしやすいInstagramから始めてみてはいかがでしょうか。
Instagramがカフェ集客に最適な理由
Instagramの最大の特徴はビジュアル性です。
「いいね」やコメントの数で評価の度合いがわかるのも、ビジュアルから行き先を決めるユーザーにとってわかりやすく有効なツールでしょう。
行きたい地域やお店、食べたいものや商品などをネットやアプリではなくInstagramのハッシュタグから検索する人は非常に多くいます。
Instagram戦略の具体例
具体的にどんな投稿をすればよいのか悩む方は、以下の例を参考にしてみてください。
- 新メニューや季節メニュー/期間限定メニューの紹介
- 飲料/フード/スイーツ、インテリアや店内の映え写真を掲載
- プロフィール情報を充実強化
- ストーリーズやハイライトを活用
カフェ・飲食店に効果的なInstagram運用7パターン
どのようにInstagramを運用すると効率よく集客アップにつなげられるかを理解することも大切です。
そこで、効果をスムーズに出していくための運用方法を7パターンでご紹介します。
① アカウント設定でカフェのコンセプトづくり
Instagramを開いたら、まずビジネス用のプロアカウントを選びます。
アカウント設定の際、お店のブランドコンセプトを決めるのもマスト。
投稿ではカフェのイメージがブレないよう統一感を意識してください。
そしてプロフィール欄では、お店の魅力をアピールできるオリジナリティを感じる内容にしてください。
② 「インスタ映え」のポイントを把握
多くのユーザーから興味を惹ける・シェアしたくなる写真、いわゆる「インスタ映え」する投稿のポイントには主に以下が挙げられます。
- 照明や撮影アングルを工夫
- 同一のトーンやフィルターを使用
- 美味しさや臨場感を引き出す
- 季節を先取りしたメニューや人気メニューの演出を工夫
- 季節感を小物やインテリアで演出
③ 効率よくハッシュタグを活用
Instagramの場合、ハッシュタグは現在のところ1投稿につき30個まで付けることが可能です。
ハッシュタグは拡散のチャンスもある便利な機能ですが、単純に羅列しても効果は期待できないためある程度工夫をして活用しましょう。
たとえば、付けるハッシュタグのテーマをサイズ別に大中小3つのグループに分けてバランスよく組み合わせると、比較的検索されやすくなります。
ハッシュタグとして選ぶ言葉 | ハッシュタグ具体例 | |
大テーマ | 投稿に関連する認知度の高いワード(ジャンル) | #cafe #アフタヌーンティー |
中テーマ | 投稿に関連する地域的なワード(エリア名) | #東京カフェ #渋谷ランチ |
小テーマ | お店専用のワード(店舗名) | #店名 #商品名 |
④ イベント情報などを掲載
キャンペーンやプロモーションなどを含めたイベント情報をSNSで発信すると、集客効果に結びつきます。
たとえば季節/期間限定メニュー紹介、誕生日特典、SNSフォロワー限定キャンペーン、コラボイベントなどがおすすめです。
コラボイベントは、短期集客やリピーター確保、新規顧客の開拓に大変有効です。
お得感を与える特別イベント情報は、ファンを増やすためにもマメに投稿しましょう。
⑤ 口コミ促進
お店に来てくれたお客様のSNS投稿やレビューは、ほかの見込み客にとって大事な情報ソースになります。
実際、新規来店の主なきっかけは、友人や知人が投稿したSNS情報だともいわれています。
来店したお客様が自発的にSNSに発信しやすいよう「映えスポット」を用意したり、SNSシェアの特典キャンペーンを実施したりすると効果的でしょう。
⑥ リピーターの囲い込み
たとえばフォロワー限定で、DM予約を受け付けるカフェも増えてきています。
フォロワー数が増え、お店の認知度が高まり、リピーターの囲い込みを期待できるでしょう。
また、誕生日やイベント情報などお得なキャンペーンの案内でリピーターの来店が促進します。
⑦ インフルエンサーとのコラボ
フォロワーが大勢いる、影響力の大きい人物のことをインフルエンサーといいます。
マーケティングの一環として、お店のブランドイメージやターゲット層と合致するインフルエンサーとコラボをすれば、お店の知名度アップに大いに役立つでしょう。
SNS運用で店舗が意識すべき6つのポイント
最後に、SNSを活用するうえで押さえておきたいポイントや注意点を6つ紹介します。
① 定期的に情報を発信する
SNSに投稿する頻度が低くなると、当然その分だけ見てもらう可能性が減ります。
そうではなく定期的に情報を発信すればアカウントの閲覧数が増え、フォロワー獲得につながり、情報の拡散力もアップします。
また、通勤時間帯や昼休憩、就寝時間前などSNS閲覧が集中する時間帯に合わせて投稿すれば、さらなるフォロワー数の増加が見込めるかもしれません。
② 常に魅力的な内容にする
興味を引かない投稿だと、フォロワーやお客様に飽きられてしまいます。
常に魅力的なコンテンツになるよう工夫しましょう。
お店の魅力が伝わる写真や動画を盛り込んで、競合他店にはないインパクトを与えると効果大です。
「ぜひ行ってみたい」と思われるよう、あくまでもお客様目線で必要な情報を投稿することが重要。
なお、必ずジオタグ(位置情報)も載せましょう。
③ 効果的なハッシュタグを付ける
ターゲット層を絞って検索しそうなワードを十分考慮し、ハッシュタグを付けましょう。
どんなに投稿内容が魅力的でも、適切なハッシュタグを付けていないとなかなか検索してもらえません。
大きいテーマからピンポイントのテーマまで、ハッシュタグのボリューム感を変えて組み合わせれば、ユーザーからのエンゲージメント率が自然とアップします。
結果としてお店の知名度が高まり、集客率上昇に結びつくでしょう。
ハッシュタグは最大30個ですが、11〜12個を目安に選ぶのが妥当です。
④ 問い合わせなど必ずフィードバックする
レビューやコメントが送られてきたら、感謝の言葉を添えて必ず返信を心がけてください。
ありきたりの言葉ではなく、個人宛だとわかるような心のこもったメッセージがおすすめです。
ネガティブな内容の場合でも、なおさら丁寧で迅速なフィードバックが求められます。
誠実かつ冷静な対応で、お客様の信頼を回復させましょう。
⑤ SNS分析を実施して次の投稿に反映させる
事前に設定した目標が、SNSで発信した情報でどこまで達成できたかについて効果を測定します。
Instagramのプロアカウントであれば、インサイトからアスセス数、新規フォロワー数、リーチ数、インプレッション数などの数値を分析し、今後に活かしていきましょう。
⑥ オンライン予約/Web予約システムの簡素化
カフェ集客アップのため、オンラインやWebでの予約はできるだけシンプル化させましょう。
メニューと価格は常に更新して、最新情報を提供するのも忘れずに。
オンライン予約がわかりやすく楽に操作できるシステムならば、自然と集客率は高まります。
まとめ
コミュニケーションツールとして成長してきたSNSは、今やブランディングや集客、検索ツールとしてさまざまな世代に利用されています。
カフェや飲食店の集客率アップにおいて、Instagramはビジュアルに特化してアピールできる有益なツールでしょう。
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