BtoBのランディングページはなぜ重要?基本構成や作成手順を解説!
BtoB(Business to Business)のランディングページは、企業間取引における重要なマーケティングツールです。
その役割は、閲覧者の興味をひきつけたり、特定のアクションを促したりなどさまざまあります。
しかし、単に美しいデザインや情報を詰め込むだけでは、効果的なランディングページにはなりません。
ここでは、BtoBのランディングページの基本構成はどのようなものかをはじめ、作成手順、重要性や効果を出す3つのポイントについてもご紹介します。
目 次
BtoBのランディングページ(LP)とは?
はじめに、BtoBのランディングページ(LP)とはどのようなものかを説明します。
イマイチ耳馴染みのない言葉だという方は、ぜひ参考にしてみてください。
BtoBとは?
BtoBとは基本的に企業間での取引全般を指し、製品やサービスが企業や組織を対象として提供される取引形態です。
そしてBtoBのランディングページは、企業がほかの企業に自社の製品やサービスを効果的に紹介し、ビジネスパートナーやクライアントを獲得するために重要なツールです。
また、よく似た言葉にある「BtoC」とはBusines to Consumerの略で、企業と消費者との取引を指し、消費者に直接製品やサービスを提供する取引形態を意味します。
BtoCのランディングページの場合は、消費者の興味を引くためのビジュアルやキャッチコピー、簡単な購買プロセスが重視されています。
ランディングページとは?
英語表記はLanding Pageなので、「LP」と略されます。
広義のランディングページとは、閲覧者がホームページを訪れたとき、はじめにアクセスするページのこと。
一方、狭義では、問い合わせや申し込みなど閲覧者を特定のアクションに誘導するための内容を1ページの中に凝縮するサイトのことを指します。
BtoBの「一枚完結型」で制作するランディングページは、企業の意思決定者に対してアピールするために、論理的かつデータに基づく情報提供をいかに詰め込めるかがカギとなります。
また、BtoCが即時の購買行動を促すのに対し、BtoBは長期的なビジネス関係を築くことを目指しているため、信頼関係が構築できるようにも工夫しなければなりません。
ランディングページの基本構成とは?
ランディングページの基本構成は、具体的にどのようなコンテンツを設けていく必要があるのでしょうか。
以下で、押さえておくべき内容をご紹介していきます。
ファーストビュー
まず、ランディングページを訪れた方が最初に目にする部分であるファーストビューを設けましょう。
一目見た瞬間に、ランディングページでどのような内容を紹介しているのかを判断できるように工夫することが大切です。
内容が魅力的であると感じてもらえるほど、ランディングページの安定した閲覧数の継続につながっていくでしょう。
また、分かりやすいキャッチコピーやタイトル、目を引くような画像を設置するのが望ましいです。
ユーザーの「悩み」に訴えかけるコンテンツ
ファーストビューのあとには、「このようなお悩みをお持ちの方に…」といったターゲットユーザーへ語り掛ける内容を提示しましょう。
「このランディングページを閲覧することで、長年の悩みが解決できるかもしれない」と、興味をひきつける文書を意識すると効果的です。
また、一方的な掲示ではなく、ターゲットのお悩みに寄り添う内容になっているかもきちんと確認しましょう。
「共感」を示す言葉などで、親近感を得てもらい、最後まで閲覧してもらえる構成にするのがベストです。
ベネフィットの掲示
ユーザーが得られる詳細なメリット(ベネフィット)を明確に記載しましょう。
製品やサービスの利用によって、悩みがどのように解決できるのかを具体的に示すのがポイントです。
ランディングページの場合は製品やサービスを詳しく解説するのでなく、イラストやグラフ、動画などを用いるのがおすすめです。
パッと見で端的に伝えられるほど、より良い効果を期待できるでしょう。
実績やユーザーの声など
実績となる数値や実際に導入した事例、さらには受賞歴などもあれば、それも記載しましょう。
論理的かつデータに基づく情報提供をすることは、信頼を得るために非常に有効な手段となってくれます。
また、ベネフィット、実績や事例などに加えて、ユーザーの声やFAQ(よくある質問)も掲載すると、より信頼を得やすくなります。
第三者視点での製品やサービスの評価までもスムーズに把握できれば、よりコンバージョン(各企業が目指すゴール・成果)へとつながりやすくなるでしょう。
クロージング
ランディングページを閲覧したユーザーへ、製品購入やサービス利用などの行動を促すための締めくくり、いわゆる「クロージング」が最後の構成部分となります。
ユーザーの背中を後押しして、購入を決定させる重要な部分となるため、たとえば「期間限定」などの希少価値を演出するのも一つの手段です。
「今すぐ購入したくなる」「すぐに問合せたくなる」ような文面でページを終わらせることで、そのままアクションを起こさせるように導きましょう。
具体的な行動に誘導するための「問い合わせ窓口」となるCTA(Call To Action)ボタンの設置も忘れずに。
CTAボタンは、ユーザーが見逃さないように色やデザインを工夫して目立たせましょう。
BtoBランディングページの作成手順・7ステップをご紹介!
ここでは、ランディングページを実際に制作する場合、どのような手順で進めればよいのか、7つのステップに分けてご紹介していきます。
1. ランディングページの目的を明確にする
LP(ランディングページ)制作の最初のステップは、目的を明確にすることです。
目的が曖昧では、効果的なページを制作できません。
一般的な目的としては、
- 製品の販売
- イベントやセミナーなどの申し込み
- 問い合わせ
- 資料請求
などが挙げられます。
また、こうした目的に対してさらなる掘り下げを行う必要もあります。
たとえば「新商品の販売で月間の売上として100万円を達成する」など、できる限り具体的な目標を練っていきましょう。
2. ターゲットを決める
つぎに、ランディングページを見てほしいユーザーとなるBtoBのターゲット層を明確にしましょう。
IT業・製造業・医療業など、どのような業界をターゲットにしたいのか、大企業か中小企業か、経営者・マーケティング担当者・技術者など、どのような役職に向けるのかなどを明確にしましょう。ターゲットの具体的なニーズや課題を把握することも重要です。
- ターゲット層の業界
- 企業規模
- 企業の特徴
- 抱えやすい悩み
上記のような項目を詳細に想定していくことで、よりターゲットに合ったLP制作につながるはずですよ。
3. ワイヤーフレームを作成する
LPを制作する目的を明確にして、詳細なターゲットを定めたら、「ワイヤーフレーム」を作成してみましょう。
ワイヤーフレームとは、LP制作における大まかなレイアウトや構成を示す設計図のようなものです。
配置としては、キャッチコピーやアピールしたいメリットはファーストビューに設置することをおすすめします。
魅力的なCTAボタンを分かりやすい場所に配置することで、コンバージョンの増加も期待できるでしょう。
前述した基本構成をもとに、企業らしい要素を適切に取り入れていくことで、より分かりやすく効果的なページを目指せるようになります。
4. キャッチコピーを作成する
ランディングページで非常に重要な役割を持つ、キャッチコピーなどをじっくりと考えましょう。
キャッチコピーは、最初にユーザーの目に触れる部分です。
つまりどんなに凝ったデザインで制作をしても、ユーザーが閲覧し続けてくれるかどうかはこのキャッチコピーが左右するといっても過言ではありません。
製品やサービスのメリットを強調したり、ユーザーの悩みを解決するメッセージを含めたりすることで、効果的なキャッチコピーが生まれます。
シンプルでありながら、ターゲットの心に大きく響くものを意識していきましょう。
5. デザインをする
目を引くページにするためには、もちろんデザインも重要です。
視覚的に魅力的であることはもちろん、ターゲットのユーザーに合わせたデザインを心がけましょう。
色使いやフォント、サイズ、レイアウトのバランスなど、デザインの基本原則を守るだけでなく、ターゲットはどんな色合いや雰囲気を好むのかなどを考慮しながら進めていくのがおすすめです。
また、ブランドの一貫性を保てているのか、パソコンとスマートフォンの表示の違いに大きな差はないかも意識しましょう。
6. コーディング作業をする
LPのコーディングとは、デザインをウェブページとして実際に機能する形に変換するプロセスのことです。
このプロセスは、LPの見た目や動作を定義して、ユーザーが閲覧可能な状態にするためにも不可欠です。
具体的には、HTML、CSS、JavaScriptを用いてデザインをウェブページに実装します。
- HTML(Hyper Text Markup Language)…ウェブページの基本的な構造を定義するマークアップ言語
- CSS(Cascading Style Sheets)…HTMLで作成した構造に対してスタイルを適用するための言語
- JavaScript…ウェブページに動きをつける機能を追加するためのプログラミング言語
公開前にはリンクの動作確認、お問い合わせフォームや申し込みフォームなどの送信テスト、表示の崩れがないかなどの確認も行います。
また、異なるブラウザやデバイスでの表示確認も忘れないようにしましょう。
7. 公開して検証する
LPを公開したら、アクセス解析ツールを使ってパフォーマンスを計測しましょう。
訪問者数、滞在時間、コンバージョン率などのデータを分析してLPの効果を検証します。
期待した成果が得られていない場合は、分析をもとにLPを改善しましょう。
また、高いコンバージョン率を維持するためには、定期的な見直しが必要となります。
BtoB企業がLP制作をする重要性とは?
たとえば既に公式HPを持っているBtoB企業であっても、LP制作はなぜ必要といえるのでしょうか?
ここからは、その重要性がわかるポイントについて改めてご紹介していきます。
訪問者の興味を惹きつけられる
BtoBのランディングページは、広告や検索結果などから訪問した方の興味をひきつける効果を十分に期待できます。
まず一般的なホームページの場合、回遊率を高めるため、複数の内部リンクを設置することが多いという特徴があります。
ユーザーは興味があるページに移動しようとしますが、アクセスに時間がかかったり、求めるページを探しきれなかったりすると離脱につながってしまいます。
その点、LP制作をすれば、1ページで分かりやすく情報がまとまっているため、途中離脱を防ぎやすくなります。
タイトルやページのトップ画像・キャッチコピーなどで魅力的に感じる要素を多く取り入れて、ユーザーの興味を維持できるように工夫していきましょう。
コンバージョン(目標達成)につながる
LP制作時には、お問い合わせフォームや申し込みフォームにあたる「CTAボタン」を必ず設置しますが、このクリック数がホームページを上回る可能性が極めて高いです。
- ナビゲーションがシンプル
- ユーザーにとって分かりやすい誘導先
- 全体を通して目的に達しやすい構成
これらのポイントを押さえられていれば、よりコンバージョンにつながりやすいでしょう。
費用対効果を上げる
各コンテンツの工夫やデータにきちんと基づいたLP制作でユーザーの意思決定を促すことにより、マーケティング活動全体の費用対効果を上げる結果につながりやすくなります。
掲げている製品やサービスに関心を持つユーザーの興味をひけるページに成長するほど、その成約率はおのずと高くなっていき、無駄なコストをかけずにマーケティングの効率を向上させられるでしょう。
BtoBマーケティングで成果を出す3つのポイント
最後に、BtoB企業がWebマーケティングで成果を出すためにもさらに狙うべき6つのポイントをご紹介します。
その1:誰にでも伝わりやすい表現にしよう
相手が同業の会社であっても、できる限り専門用語や業界用語は避けて誰でも理解できる表現を心がけましょう。
特に、製品やサービスの説明は複雑になりがちなので、簡潔にまとめる工夫が重要です。
製品の使用例やサービスの利用シーンなど、具体的な導入例を示すほど、ユーザーが自分の状況に当てはめて理解しやすくなりますよ。
競合製品やサービスとの比較表を使用して、自社製品やサービスを導入する優位性を文面だけでなく視覚的に伝える方法もおすすめです。
その2:導入事例は積極的にアピールしよう
実際の導入事例や成功事例を紹介することは、ユーザーからの信頼を得やすくなるため積極的に取り入れましょう。
事例のチョイスはターゲットとなる業種や同規模の企業のものを選ぶほど、ユーザーが共感しやすくなります。
事例紹介の流れとしては、まずは導入前の課題・自社製品やサービスによって解決した内容を記載して、売上増加・コスト削減・効率化などわかりやすい結果のデータを具体的に示すと良いでしょう。
経営者や担当者からのフィードバックやコメントを掲載するのも、親近感が湧きやすくなっておすすめですよ。
その3:データに基づき改善していこう
BtoBのランディングページで成果を出すためには、データに基づいた継続的な分析や改善も欠かせません。
「Googleアナリティクス」などの解析ツールを活用して、ユーザーがどの段階で離脱したのか、どのくらいの時間滞在してくれていたのかなど、さまざまな行動をデータとして定期的に記録していきましょう。
異なったバリエーションで制作したランディングページと比較して、より効果的なデザインやコンテンツに改善できるよう調整していく方法もおすすめです。
まとめ
BtoBのランディングページで効果を出すには、ターゲットの明確化、興味を惹くキャッチコピー、魅力的なデザインなどのポイントをきちんと把握することが重要です。
もしもBtoB向けのランディングページ制作にお困りの方がいらっしゃいましたら、株式会社エフエーエスにお気軽にご相談ください。
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