企業ブログのキーワード選定と管理方法はどうするべき?具体的な手順を解説!
マーケティング戦略の一環で企業ブログを作成する際、通常はメインキーワードや関連キーワードを自分たちで考えたり、ツールを使って出したりしますよね。
分類・整理をしないと同じようなコンテンツが連なり、ユーザーの混乱を招く原因にもなります。
今回は企業ブログにおけるキーワード選定と管理方法について、具体的な手順を交えながら解説します。
目 次
企業ブログにおいてキーワード選定が重要な理由
企業ブログを執筆する際にキーワードとなる言葉を選ばずに書き始めてはいませんか?
そのままでは検索結果における自社ブログの上位表示は望めず、集客効果も薄れてしまいます。
キーワードを選ぶ作業は検索結果に上位表示されるために重要です。
また、ターゲットが明確になるため、おのずとユーザーの知りたいことや困りごとを解決する有益な記事に仕上げられるようになるはずです。
「キーワード選定とは何か」と「なぜキーワード選定が重要か」について以下にまとめました。
キーワード選定とは
企業ブログを読んでもらうにはまず、ユーザーが検索しそうな(検索エンジンに打ち込みそうな)キーワードを予測して意識的に記事内に入れ込むことで、検索結果の上位表示を狙う必要があります。
キーワード選定とはユーザーの検索意図を意識して、あらかじめキーワードとなる言葉を選ぶ作業をいいます。
では、キーワード選定にはどんな目的があることから重要なのか、以下で解説します。
検索結果画面へ上位表示させるため
どのようにしたら検索エンジンの検索結果に自社の企業ブログを上位表示させられるのかを考え、さまざまな工夫を凝らすことをSEO対策といいます。
なぜ上位表示が必要かというと、一般的にユーザーがブログにアクセスするのは検索からの流れが80~90%であり、上位にあるほどアクセスされる確率が高まるからです。
SEOに強いブログを投稿するためには、適切なキーワードを選んで設定することや、ユーザーがどんな意図を持って検索するのかを考え、問題や興味にわかりやすくリーチする記事を書くことが大切です。
企業ブログのテーマやターゲット明確化のため
キーワードを入れ込んだタイトルを設定すると、どんな人に何を伝えたいのかが明確化されるので、記事の方向性が定まり、執筆が進みます。
ユーザーも記事を読むかどうかの判断がつきやすくなります。
このようにタイトルは、クリック率を高める上で非常に重要な要素です。
記事の内容が一緒でも、テーマやターゲットをキーワードとして明確化しているタイトルとそうでないタイトルとでは、反響がまるで違うのです。
これを機に、過去の記事のタイトルを見直してみてください。
ユーザーの知りたいことに沿ったブログが書けるため
なぜそのキーワードを検索するのか(検索意図)を調査することで、示すべき内容が見えてくるため、ユーザーにとって有益な記事を書けるようになります。
ユーザーの抱えている問題を把握し、解決方法を明確に示したコンテンツは、ユーザーにとって利便性が高い記事として評価され、SEO効果も期待できます。
常にユーザーの身になって考え、有益な記事を作成していきましょう。
キーワードの種類を知って、狙うゴールを明確に
キーワードにはいくつかの種類があります。これらをうまく組み合わせることによって、検索結果で上位表示させることができるようになるはずです。
たとえばキーワードが「動物園(ビッグキーワード)」だけでは、世界中の動物園が検索結果の対象になりますが、そこに「上野(ミドルキーワード)」もつけると、上野の動物園の情報が上位に表示されるのではないでしょうか。
ちなみにこの検索結果からさらに「パンダ(ロングテールキーワード)」と続けると、上野の動物園のパンダに関する情報が上位表示されます。
ここまでで述べてきたキーワードの種類について、詳しく解説いたします。
ビッグキーワード
ビッグキーワードとは、検索エンジンの検索ボリュームが月間1万回を超えるようなキーワードのことを言います。
別名を単一ワードといい、1単語で表すことが多いですが、2語になっていても検索数が大きければビッグキーワードに含まれます。
ビッグキーワードは検索ボリュームが大きいため、うまくいけばサイト訪問者の増加やブランディング効果の増加、コンバージョン(目的の成果)獲得が見込まれます。
ただし、大手サイトが競合になりやすいため、ビッグキーワードで上位を狙おうとするのは難しいです。
ミドルキーワード
ミドルキーワードとは、ビッグキーワードに続いて知りたい関連キーワードのことです。
ミドルキーワードはブログを表示させるのに向いており、「○○とは」などのキーワードもこれにあたります。
ミドルキーワードの検索ボリュームは、組み合わせたビッグキーワードの検索ボリュームに比例しており、上位表示の難易度も同じように変化します。
ロングテールキーワード
より細かい検索キーワードで、ビッグキーワード、ミドルキーワード後に長く続く3語以上のキーワードです。
検索ボリュームは1000未満と少なめです。
ロングテールキーワードを組み合わせると上位表示のされやすさが上がったり、ユーザーの検索意図に合わせて記事が書きやすくなったりといったメリットがあります。
ニーズがはっきりしており、コンバージョンにつながりやすいのも特徴です。
ただし検索ボリュームが極端に小さいものも多くあるため、有効なキーワードなのかどうかをきちんと調べておくとよいでしょう。
もう迷わない!キーワード選定の手順5ステップ
それでは次に、キーワード選定の手順やメリットについて解説します。
まずは大まかな手順を簡単にお伝えすると、
- ブログ訪問者の人物像を想定する
- テーマ、メインキーワードを決める
- 関連キーワードを決める
- キーワードをカテゴリ分けする
- 月間検索ボリュームを調べる
一般的に、この順番で進めることがもっとも効果的とされています。
まずは基本の型を理解することが大切です。
そして、コツを掴めば上手く応用を利かせて滞りなく作成できるようになりますよ。
1.ブログ訪問者の人物像を想定する
まずは自社ブログの読者の人物像(ターゲット)を想定しましょう。
このターゲットとなる人物を詳細に考えていく作業のことを「ペルソナの設定」といいます。
ペルソナを具体的に設定することでユーザーの生活シーンが明確になり、悩みや欲しいものも想像しやすくなるので、ゆくゆくはマーケティング活動にも役立ちます。
ペルソナ設定をする項目は以下のとおりです。
- 年齢
- 性別
- 家族構成
- 居住地、住宅情報(例:○○市在住、マンション暮らし)
- 職業
- 年収
- 休日の過ごし方
- 現在の悩み
ペルソナで設定した人物1人に向けて有益な情報を届けるという意識で記事を書くと、結果的に多くの人の心に届く記事に仕上がりますよ。
2.ブログのテーマに沿ったメインキーワードを決める
ペルソナで設定したターゲットが興味を持つようなテーマを1つ決めましょう。
ブログ全体のテーマと関連性の高いものにするのがおすすめです。
次にテーマに沿って、ターゲットがクリックしたくなるメインキーワードを決めていきます。
メインキーワードはブログの主軸となるもっとも重要な部分ですので、なるべく具体的なものを設定するよう心がけましょう。
キーワードが抽象的すぎると関連する範囲が広くなり、記事の具体性が下がってしまいます。
また、サービスや商品の名称、地域性が重要となる場合にはその地域名も入れましょう。
3.メインキーワードに関連したキーワードを決める
ペルソナとメインキーワードが決まったら、今度は関連するキーワードを考えましょう。
ユーザーは「何かを買いたい」、「知りたい」、「どこかへ行きたい」などの問題があるときに検索をします。
その状況をもとに、ターゲットがどのようなキーワードで検索されるかを想像してみるのがポイントです。
ある程度自分で関連キーワードを集めたら、キーワードツールを使ってメインキーワードに関連するキーワードをたくさん抽出しましょう。
ラッコキーワードやGoogleのキーワードプランナーを用いれば、検索されそうなキーワードをどんどん出すことが可能です。
4.キーワードをカテゴライズする
関連するキーワードの数を出したら、カテゴリごとに分けて整理しましょう。
カテゴリ分けとは関連するキーワードを複数のグループに分類することです。
カテゴリ分けのメリットは、主に下記の3つが挙げられます。
- カテゴリごとに弱みや強みがはっきりし、優先度をつけることができます。
- キーワードの抜け漏れを防ぐことができます。
- 次回のキーワード選定作業がとても楽になります。
カテゴリ分けについての詳細は、のちほど「キーワード管理リスト」を作成する手順で解説します。
5.キーワードの月間検索ボリュームを調査する
キーワードのカテゴライズが終わったら、次に月間検索ボリュームを調べましょう。
競合性が高いか・低いか、キーワードで上位表示を狙う難易度はどうなのかを把握するために大事な作業となります。
ボリュームが大きいということは、それだけ調べているユーザーの数が多いということです。
一方で、ユーザーの数の多さは競合サイトの多さにつながり、上位表示が難しいということでもあります。
大きすぎず小さすぎず、ちょうどよいキーワードを掴むことでSEO対策はしやすくなります。
あると便利!選定したキーワードを管理するリストとは?
なぜキーワードを管理する必要があるのでしょうか。
1つのキーワードにつき1つのコンテンツをつくるというのがブログの原則ですが、ブログを書き続けていると内容が同じようなものになってしまうことがあります。
つまり同じようなコンテンツが2つ以上あるとユーザーを混乱させてしまうため、キーワードをリスト化して管理する必要があるのです。
キーワード管理リスト作成のメリット
管理リストを作成するメリットは、コンテンツづくりの目的がはっきりすることです。
コンテンツの軸がしっかりと定まれば、つくるスピードだけでなく質も上がり、SEO対策もスムーズになるはずです。
ライバルのコンテンツが自社の超えるべき壁なのだとしたら、キーワード管理リストは現在地と目的地が書かれた地図であり、作成するコンテンツはその壁を超えるための道具になります。
キーワード管理リスト作成のデメリット
キーワード管理リストをつくることのデメリットは、既存コンテンツが多いほどカテゴリ分け作業に手間取ることです。
仕分け作業だけでも手間がかかりますが、しっかりとしたキーワード管理リストのもとで記事を書かなければ、サイトの質は保てません。
デジタルにおける整理整頓だと思って行ってみてください。
また、サイトを立ち上げる前や、立ち上げて間もない頃であればこうした手間の面での心配はありません。
キーワード管理リストを作成する手順も解説!
ここではキーワードを出し、カテゴリ分けをして、既存のコンテンツと突き合わせながら抜け漏れを埋めていく作業について解説します。
①キーワードのリストを作成する
ユーザーが知りたいことや、調べそうなキーワードをリストに追加します。
社内でブレーンストーミングしたり、営業やカスタマーセンターなど顧客との接点が多い部署に意見を求めたりしてみましょう。
ある程度追加できたら、Googleのサジェストやキーワードプランナー、ラッコキーワードを使ってさらにキーワードを増やします。
コアなキーワードは自分たちで出し合い、そのほかの候補はツールで拾うという使い分けをするとよいです。
②キーワードを検索意図ごとにカテゴリ分けする
①で出したキーワードを検索意図ごとにカテゴリ分けします。
検索意図は以下の4つのタイプに分けることができます。
- Know(知りたい)
- Do(行動したい)
- Buy(買いたい)
- Go(行きたい)
これとは別に、ユーザーの悩みや興味の度合いによって、たとえば次の4つのキーワードタイプに分けることもできます。
- 一 般:悩みの特定はできていないがジャンルに興味がある状態
- お悩み:悩みを特定できており、自分に合った解決方法を探している状態
- ジャンル:悩みと解決方法は決まっていて、タイミングや決め手を探している状態
- 商 標:悩み・解決方法・解決のための商品やサービスも明確であるが、本当に大丈夫か背中を押してほしい状態
③既存コンテンツごとにキーワードを入力する
既存コンテンツのリストは、Googleアナリティクスのランディングページレポートからダウンロードできます。
既存コンテンツのタイトルを並べ、その横にキーワードを打ち込みます。
タイトルにキーワードが入っているか、タイトルと記事の内容が合っているかを確認し、条件を満たしていなければ手直ししましょう。
それだけでもコンテンツの順位が上位になることがあります。
④キーワードリストへ入力する
③の既存コンテンツキーワードの中で、②の検索意図ごとに仕分けしたリストと同じものがあればリストのURLに入力しましょう。
該当するコンテンツがない場合は空白で問題ありません。
⑤対策していないキーワードへ対応するコンテンツを作成する
まだコンテンツに入れていないキーワードをチェックし、抜けや漏れを埋めていきます。
攻略予定のキーワード別に①からの流れでリストをつくって、それぞれを突き合わせて優先順位をつけたらリストは完成です。
⑥検証する
リストをつくったらそれで終わりではなく、該当のキーワードが実際にSEO対策できているか確認をしましょう。
検索順位を確認して10位以内に入れたかどうかで判断できます。
Googleに評価され、ユーザーの役に立つ記事になっているのかをしっかりと検証し、次のコンテンツづくりに生かしましょう。
まとめ
以上、キーワード選定やキーワード管理方法の重要性、手順についてお伝えしました。
キーワード選定は、SEO対策やユーザーにとって有益な情報を届けるために重要です。
キーワードの種類には、ビッグキーワード、ミドルキーワード、ロングテールキーワードがあり、組み合わせることによって検索ボリュームや競合性がちょうどよいものでSEO対策をすることができます。
また、管理するためのリストをつくってコンテンツの目的をはっきりさせることで、キーワードの抜け漏れを防ぐこともおすすめです。
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