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2024-05-17

企業ブログのテーマは具体的にどう考える?決め方と成功事例もご紹介

近年、多くの企業が取り組んでいる企業ブログですが、集客や利益の向上のためにこれから始めたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。

企業ブログは低コストで始められるだけでなく、潜在的な顧客に自社の商品やサービスを効果的にアピールすることができ、今やオウンドメディアとして必要不可欠な存在です。

しかし、初めて企業ブログに取り掛かるとなると、何から始めればよいか分からないことばかりだと思います。

そこで、優先的に意識していただきたいのが「ブログのテーマ」です。

ブログのテーマとは、そのブログがどのようなジャンルの情報を発信するのか、どのような内容について執筆するのかを指し示すものになります。

今回は企業ブログの目的をはじめ、テーマの決め方のポイントや注意事項についてご紹介します。

「企業ブログのテーマって何?」「どうせ企業ブログをやるなら成功させたい!」とお考えの方はぜひ参考にしてみてください。

1.企業ブログの目的と効果

従来ビジネスの場では、自社の商品やサービスを知ってもらい購入につなげるためにはテレアポやテレビコマーシャル、チラシやバナー広告などの「アウトバウンドマーケティング」が主流でした。

アウトバウンドマーケティングは、不特定多数の消費者に一気にアプローチをかけられるため即効性がありますが、一方で消費者から「押し売りされている」と思われてしまうという問題も。

特に現代においてはインターネット検索で知りたい情報を得られるため、自分に必要がない情報のチラシやバナー広告などは消費者にとってネガティブな存在になりかねません。

このような背景から、近年注目されているのが「インバウンドマーケティング」です。

インバウンドマーケティングと企業ブログ

インバウンドマーケティングとは、消費者自らが自社の商品やサービスの情報を見つけて興味を持ってもらい、購入を促すマーケティング方法です。

主にインターネット上のマーケティング活動のことを指しており、そこで用いられるのが企業ブログやコラム、SNSなどのオウンドメディアとなります。

なかでも企業ブログは信頼性が高いコンテンツマーケティングであり、今やインバウンドマーケティングに必要不可欠といえます。

では、企業ブログを開設すると具体的にどのような効果があるのでしょうか。

ここからは企業ブログの主な目的3つと、併せて得られる効果についてもご紹介します。

①自社の商品やサービスに興味を持ってもらう

企業ブログは自社の商品やサービスに関連したユーザーの悩み、疑問を解決する方法を紹介することで、興味を持ってもらえる可能性が高くなるという特徴があります。

たとえば「〇〇(商品・サービス名)で△△(ユーザーの悩み)を解消」という記事であれば、その悩みを持つユーザーはブログを読むことで自社商品やサービスに関心を持つようになります。

また「〇〇(紹介・サービス名)は□□(意外な使用方法)にも使える」などといったユニークな使用方法の紹介も、ブログ読者の興味を引きつけることが可能です。

このようにユーザーの悩みや疑問を解消しつつ、それに関連した自社商品やサービスに興味を持ってもらうことに成功すれば、スムーズに購入やサービス予約へとつながって利益を上げやすくなります。

②顧客やクライアントとの接点作り

ユーザーはインターネット検索をとおして企業ブログにたどりつくことがほとんどです。

そのため「この企業のブログには有益な情報がある」と思わせるコンテンツであれば、潜在的な顧客に自社の商品やサービスを知ってもらう第一歩になります。

また有益な情報があるほど、その情報を求めているユーザーは企業ブログに頻繁にアクセスするようになります。

さらにSEO対策で検索結果の上位に表示されるようになれば、より多くの人に認知され、効率的に集客へとつながります。

③ファンの獲得

企業ブログで有益な情報を発信し続けることで、顧客は自社を支持するようになり、信頼関係が深まるだけでなくブログの一読者が顧客となる可能性も十分にあります。

直接利益につながらない場合であっても、有益な情報を得た読者は企業に対する信頼度や好感度が自然と上がるため、自社の商品やサービスの認知度を高められるというメリットもあります。

「〇〇(自社商品やサービス)といえば□□(企業名)」のように、ブログをとおしてファンを獲得することによるブランディング効果が大いに期待できるはずです。

2.企業ブログのテーマを決める前・決めたあとの重要なポイント

いざ集客のために企業ブログを始めようと思い立った際、まずはテーマを決めることが重要となってきます。

企業ブログにおけるテーマとは、執筆時に重視して取り扱っていくべき専門分野のことです。

具体的に設定をすることで、その読者にとってより魅力的で興味のあるコンテンツを目指せます。

有益な情報を発信することは集客や利益、ブランディング効果につなげられることを先述していますが、このテーマを決めずにただ執筆するだけでは思ったような効果が得られないかもしれません。

まず、企業ブログのテーマ決定にあたって重要なのは「ペルソナ」と「キーワード」の設定です。

ペルソナの設定

ペルソナとは、自社の商品やサービスを購入すると想定できる人物像のことです。

インターネット上には多くの情報があふれており、ターゲットを決めずにテーマを決めてブログを執筆しても、読んでもらいたい層にはなかなか届きません。

ペルソナを設定することで、自社の商品やサービスを知ってもらいたい層に伝わりやすくなるだけでなく、具体的な相手を想定できるためブログが執筆しやすくなります。

具体的な人物像が確定することで、ブログ担当者が複数人の場合でも情報の方向性がぶれることなく、誰が執筆しても内容が一貫するメリットもあります。

誰に向けて、どのような悩みを持つユーザーに読んでもらいたいのかを細かく決めるのがポイントです。

~ペルソナの主な設定項目~

  • 年齢
  • 性別
  • 職業
  • 年収
  • どのような悩みを持っているか
  • 何を知りたいのか
  • この人に必要な情報は何か

まずは以上の点をおさえることから始めてターゲットを明確にしていきましょう。

このとき、実際に自社を利用した顧客データに基づいて考えると、より具体的になるためおすすめです。

キーワードの選定

ブログ内で有益な情報を発信したとしても、自社のブログ記事をユーザーに見つけてもらわなければアクセスにはつながりません。

ユーザーがネット検索をした際に検索結果の上位に表示されることが必須になりますが、そこで必要になるのがキーワードの選定です。

自社の商品・サービスに関する悩みや疑問を持つユーザーが、どのようなキーワードでインターネット検索をするのかを想定していく作業です。

キーワードの選定をすることで、ユーザーのニーズに沿ったブログ記事になるほか、ブログの方向性を定めたりブログのネタ切れを防いでくれたりする役割もあります。

下記の手順をぜひ参考にしてみてください。

~キーワード選定の流れ~

1.テーマに沿ったメインのキーワードを1つ決める

(例 ブログのテーマが不動産であれば、メインキーワードは「中古マンション」など)

2.設定したペルソナが持つ疑問や悩みから想定されるキーワードを決める

(例 ペルソナが「35歳男性」「妻と1歳・3歳の子どもの4人暮らし」であれば「分譲マンション ファミリー向け 間取り」など)

3.メインキーワードとペルソナからカテゴリーを決める

(例 「中古マンション」から「築年数」「築10年」「住宅ローン控除」「〇〇市」など)

4.サジェストワードなどから検索数の多い関連キーワードを洗い出す

(例 Google検索ページのサジェストワードやラッコキーワードなどツールの利用)

以上の順で進めることをおすすめします。

3.企業ブログはテーマの決め方が重要

ターゲットが明確になったら、企業ブログの進行やキーワード選定をする上で必須となる、テーマを決める作業に入ります。

テーマはどのような決め方がスムーズかというと、まずは下記のような事項をポイントにしていくのがおすすめです。

  • その分野で専門性の高い記事が出せる
  • 自社製品・サービスと関連性がある
  • 競合が強すぎないテーマ

ところで、なぜテーマを決めることが重要なのかというと、理由は以下のとおりです。

ブログ読者を増やせる

企業ブログにたどりつく読者のほとんどは、インターネット検索を利用しています。

しかし、検索結果の上位に表示されなければ、数多くあるWebサイトから見つけてもらうことは困難です。

そこで重要なのが、「ユーザーにとって有益な情報がテーマに沿って公開されていること」です。

なぜなら、ブログのテーマにきちんと沿った情報を扱っていることが、検索結果の上位表示に影響を与える可能性が高いためです。

また、テーマが明確に決まっていることは、検索順位だけでなく読者にとっても有益な情報の有無を判断するための良い基準になります。

ブログのテーマが明確であれば、読者の継続的なアクセスが促され、ブログの閲覧者数を順調に増やす効果を期待できます。

自社の商品やサービスの購入につながる

テーマに沿った役立つ情報が揃えば、読者は「専門知識があり信頼できる企業」と感じるようになるため、自社製品の購入につながる可能性も高まります。

一方で、テーマに沿っていない情報を目的なく発信していると、「このサイトの情報は信用できない」と思われて購入意欲が下がるだけでなく、アクセスの減少にも陥るおそれがあります。

そのため自社の商品やサービスを購入してもらうには、発信する情報がテーマに沿っており、有益性が高く信頼できるものでなければいけません。

ブログのスムーズな更新につながる

テーマが定まっていれば、定期的かつスムーズな更新を行えるようになります。

企業ブログでは有益な情報を発信することが大切ですが、それに合わせて定期的な更新も必要です。

ブログ読者は最新の有益な情報を求めており、更新がないと継続的にアクセスしなくなるだけでなく、企業への信頼度も下がってしまうためです。

とはいえ、企業ブログを書きなれていない方にとっては執筆するだけで精一杯ということもあるでしょう。

思うように執筆が進まない原因は、方向性が定まらずどんなネタを出せばいいか迷っている状態である可能性が高いため、ブログの軸となるテーマを決めておく必要があるのです。

決められたテーマの情報や知識を調べていると、その過程で新たな知識も得やすくなり、継続的に質の良い記事を作成できるようになるはずですよ。

4.テーマを決めたら最終チェック!4つの注意事項

これまで企業ブログにおけるテーマの重要性を説いてきましたが、重要ゆえにテーマ選びを失敗してしまうと、企業ブログで得られるはずの効果を思うように感じられず、アクセスすらしてもらえないという事態が起きかねません。

そのテーマが実際にブログとして効果があるものなのかどうか、以下の4つの注意事項と照らし合わせて確認してみましょう。

①専門的な内容を含んでいるか

企業ブログの場合は、ビジネスに関連し、なおかつユーザーにとって役に立つ有益な情報をテーマとして設定する必要があります。

特にGoogleでは、検索結果の上位表示の評価においてE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を重要視している傾向にあるため、専門性の高いブログほどSEOの観点で有利といえます。

企業ブログを多くのユーザーに知ってもらうためには、専門性があるかどうかも確認しましょう。

②需要があるか

企業ブログの読者のほとんどは、今ある悩みや疑問を解決したいと考え、インターネット検索をしているといっても過言ではありません。

そのため、自社の商品やサービスとユーザーの生活の接点を洗い出し、需要が高いものを優先してテーマに選ぶ必要があります。

何に需要があるのかを調べる際は、テーマに関連するキーワードの検索ボリュームを調べることで確認できます。

検索ボリュームとは1か月の間に検索されているキーワードの回数を指し、Googleの「キーワードプランナー」で簡単に調べることが可能です。

たとえば企業ブログのテーマ候補がいくつかある場合、この検索ボリュームを調べて需要が高いテーマかどうか確認していくのがおすすめです。

③実際にキーワード・タイトルを書き出してみる

企業ブログは低コストで簡単に始められるメリットがある一方、成果が出るまで時間がかかるというデメリットもあります。

ブログの成果が実際に出るまでには、約30記事が必要といわれています。

効果的なテーマを設定しても、上位に表示されてアクセスが増えるまでは地道にブログ記事を執筆して投稿する必要があるということです。

つまり、定まったテーマで実際に30記事分のキーワードとタイトルを書くことが可能であれば、そのテーマを採用して大丈夫だと判断してよいでしょう。

④「YMYLジャンル」はできるだけ避ける

YMYLとは「Your Money or Your Life」の略であり、金融や生命、健康など人生に大きな影響を与えるジャンルのことを指します。

このようなジャンルで誤った情報が流布してしまうと、多くの人の人生に悪影響を与えるおそれがあるため、検索エンジンはYMYLに該当するブログを厳しく判断しています。

なおYMYLに該当するジャンルは、

  • 金融(投資、税金、ローンなど)
  • 時事問題(政治、国際問題など)
  • 法律(公的機関、投票、社会サービスなど)
  • ショッピング(オンライン上で商品の購入が可能なサイトなど)
  • 健康(薬物、医療など)
  • 特定の集団(人種、宗教、民族など)
  • その他(フィットネス、大学や就職の選択など)

となっています。

ただし、十分に専門性の高い内容を執筆できる場合や法的に問題のないようきちんとチェック体制を整えている場合であれば、テーマに選んでもよいでしょう。

YMYLに該当するかどうか不安な場合は、Googleの「検索品質評価ガイドライン」で調べることをおすすめします。

5.有益な情報を発信している企業ブログの成功事例

ブログのテーマが確定したあとは、関連するキーワードを入力して検索し、どのようなブログ記事が上位に表示されているか調査をするのも一つの手段です。

同業他社のブログ記事がどのような内容で執筆されているか、自社ならどうアピールできるかを考えることで、ブログのアイディアが出てくる場合もあります。

最後に、テーマに基づいて有益な情報を発信し、成功を収めている企業ブログの事例をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

・サイボウズ株式会社

サイボウズ株式会社が運営する企業ブログサイト、「サイボウズ式」では、【新しい価値を生み出すチームのメディア】をテーマに掲げて、会社の組織や働き方・生き方、家族と仕事、その他サイボウズに関する情報を発信されています。

この企業ブログには会社の求人応募につなげる狙いも含まれており、サイボウズ式のページ下部には「新卒・キャリア採用」のリンクが設けられています。

そして実際に、企業理念などに共感した求職者が増えているのだそうです。

・freee株式会社

freee株式会社が運営する「経営ハッカー」という企業ブログでは、【経営×テクノロジー】をテーマに掲げ、経営者・個人事業主向けの有用な情報が発信されています。

インタビュー記事が多いのが特徴で、ここでしか読めない専門性の高い記事を多数投稿されていることから評価が高いサイトです。

ターゲットとなるユーザーは誘導先で手軽に無料会員登録を行えることから、自社製品であるクラウド会計ソフトの顧客獲得などで大いに役立つ企業ブログになっていると考えられます。

まとめ

インバウンドマーケティングのなかでも信頼性が高い企業ブログは、自社の商品やサービスに興味を持ってもらい購入を促せるほか、ブランディング効果も期待できます。

そして「テーマ」をきちんと決めておくことは、ブログ読者の増加に伴う集客、定期的なブログ更新がしやすくなるなどさまざまなメリットがあります。

また、テーマを決める際にはペルソナの設定やキーワードの選定が必要で、専門性があるか・YMYLに該当していないかなども注意し、さらには定期的に更新し続けることも意識しなければなりません。

「テーマを決めるだけで精いっぱい」「30記事も書けない」とお困りの際は、ぜひ一度エフエーエスにまでご相談ください。

エフエーエスではSEO対策に強いブログ・コラムの記事作成代行を行うほか、企業の特色を最大限に活かしたキーワード設定もご提案が可能です。

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