企業PRにも最適！ショート動画の魅力とSNS活用法
「ショート動画」とは、15～60秒程度の短尺で制作され、Z世代を中心に人気を集めている動画コンテンツの一種です。
短い時間内で視覚的にインパクトの強いものが多いショート動画は、企業のプロモーション手法としてもかなり注目されています。
そこで今回は、企業が今ショート動画を活用するべき理由、さらには具体的なアイデア、SNS媒体の選び方など詳しく解説してまいります。
目 次
企業がショート動画を活用すべき理由とは？
近年、企業がプロモーションの一環としてショート動画を活用するケースが増えてきています。
まずはその主な理由について解説していきましょう。
ユーザーのタイパ（タイムパフォーマンス）志向
情報が目まぐるしく変化する現代において、隙間時間で効率よく情報を得たいというニーズが高まっているのも事実です。
ショート動画は短尺に凝縮された情報をスマートフォンで手軽に視聴できるため、こうした現代のユーザーのニーズとも合致しています。
低コスト
ショート動画は長尺の動画によくあるこだわった手法がそこまで重視されず、スマートフォン一つで手軽に撮影や編集をした投稿でも再生数が回りやすいのが魅力です。
高度なテクニックを用いない分コストも抑えられるため、小規模事業者や個人事業主でも工夫次第で手軽にマーケティングできるでしょう。
ショート動画主流のSNSが大人気
ショート動画はYouTubeだけでなく、TikTokやInstagramなど世界中にユーザーを持つプラットフォームで大人気のコンテンツです。
どの媒体も「おすすめ動画」の一覧に上がることで自動的に拡散されやすい仕組みとなっているため、広告費などのコストをかける前からバズるケースも決して珍しくありません。
ショート動画はどんなSNS媒体を選ぶのがベスト？
企業のプロモーションの一環でいざ魅力的なショート動画を制作しても、ターゲットや目的に沿ったSNS媒体を選択しなければ思うような広がりを期待できません。
では、具体的にどのような基準でSNSを選ぶのが良いのでしょうか。
ここからは、各SNSのショート動画の特徴や傾向、おすすめの使い方について初心者にも分かりやすく解説します。
YouTube(Shorts）
特にYouTubeの公式チャンネルを持っている場合、商品やサービスの無料CMとして併用するとより有効です。
長尺で制作した動画の短縮版を作り、「詳しくはこの動画まで」と誘導に使うのもよく見られる手法です。
一般ユーザーだけではなくビジネス層が視聴する可能性も高いため、B to B商材やセミナー系の動画とも相性が抜群です。
TikTok
TikTokは縦型ショート動画に特化したＳＮＳです。
10代～20代の若者をターゲットにした商品やサービスのプロモーションに向いています。
きっかけがあれば比較的バズりやすく、拡散力が非常に高いのも特徴。
InstagramやLINEなど、ほかのアプリとの共有性も高いので、まずは若者が思わず目を止めたくなるような構成を意識していきましょう。
Instagram(Reels)
美容やファッション、飲食などビジュアルを重視した商材やサービスに効果的なのがInstagram。
特に30代女性を狙った「インスタ映え」のショート動画を投稿できれば、スムーズに新規フォロワーを獲得しやすくなるでしょう。
また、商品購入への導線を作りやすいこともメリットです。
LINE (Voom)
国内最大級のコミュニケーションツールであるLINEは、幅広い世代のユーザーに情報を届けやすいです。
ただしLINE Voomの利用者については若者世代が多いため、若者向け商材をアピールするのに適しているといえるでしょう。
成功事例から探るショート動画のアイデア
ここでは、実際に企業ショート動画を活用したプロモーションで成果を上げている事例から学べるヒントを紹介します。
企業別で見る効果的なショート動画
会社の規模によっても、効果的な手法はさまざまです。
以下のように、それぞれに適した戦略を練ってみましょう。
大企業
ブランドの認知や商品を説明しユーザーに理解してもらうことが目的。
「新商品の使い方」などを短時間でユーザーに紹介し、インパクトを残せる内容がメイン。
企業のブランドイメージだけでなく、共感を呼びやすい内容や再現のしやすさを重視するのがポイントです。
中小企業
大手企業に比べて予算に限りがあるため、経営陣やスタッフが出演したり、ローカルな話題を取り入れたりすることでユーザーに親近感を与える動画が主流。
例えば工場内の機械の動きや職人の技をリズミカルに見せる内容で視聴者の興味を惹き、現場のリアルさ・親近感を伝えるなどの動画が成功例として挙げられます。
個人事業主
個人事業主にとって、ショート動画はその人柄やお店の魅力などを伝えるために相性抜群のツールです。
SNS運用をしている個人経営のパン屋店主が、開店前のお店の雰囲気・パンが焼きあがるまで・商品の裏話などのショート動画を可愛いパンのビジュアルと共に積極的に投稿し続けたところ、効率的に売上がアップした事例も。
業界別で見る効果的なショート動画
続いては、業界別に見る成功事例を具体的な会社名を挙げつつご紹介します。
飲食業界
飲料業界大手のサントリーは、2022年に発売した炭酸割り専用ウィスキー「ビアボール」のプロモーションにTikTokを採用。
人気インフルエンサーを起用し、基本の飲み方や独自のアレンジ法などを紹介したことで大きな注目を集めました。
建築業界
建築業界大手の積水ハウスは、住宅のプロモーションにもかかわらず住宅の訴求が一切ない斬新なショート動画をYouTube上に公開。
楽器のベースにまつわるストーリー展開、そして「家に帰れば積水ハウス」という宣伝色がやや薄めの短いテロップが意外性を生み、視聴者の心をグッとつかんだのだそう。
IT業界
IT企業のサイボウズは、自社の「働き方改革」を伝えるためにショートアニメーションを制作。
社員に扮したアリとキリギリスが登場し、コミカルな会話の中から職場の課題を追求しています。
次の回が見たくなるこのショートアニメは、SNSで大きな話題になりました。
ショート動画制作時に意識すべき4つのポイント
成功事例を参考にしつつ、実際に魅力的なショート動画を制作するために押さえておきたいポイントをまとめます。
1. 感情に訴える
視聴者の共感を得るためには、わかりやすく感情に訴えかけることのできる動画作りがポイントです。
例えば店舗のスタッフやお客様との心温まるエピソードは、誰もが共感しやすくリアクションもしやすい題材です。
2025年の注目手法の一つである「ショートドラマ風」に撮影や編集をしてみるのもおすすめですよ。
2. ノウハウを伝える
短尺でわかりやすくノウハウを伝えてくれる便利動画は、ユーザーにとって有益なケースが多い分、再生されやすい傾向にあります。
「〇秒でできる簡単アレンジ法」や「職人技を〇秒で見せます！」など、興味を惹くコピーを全面に出すと効果的でしょう。
3. 驚きや意外性
驚きや意外性を動画に盛り込めるほど、視聴者はスワイプ(離脱)する手を止めます。
例えば前述した成功事例のように、あえてその業界に関する要素を排除したストーリーで意外性を作りだし、視聴者の記憶に残す方法などを試してみてはいかがでしょうか。
4. 日常を切り取る
企業や店舗の何気ない日常を切り取るだけでも、視聴者の共感を得られます。
もし採用目的があるのなら、効果的にエントリーまでの動線を作れるでしょう。
開店前後の風景や機械音などの音だけを聞かせるASMR動画など、動画にできそうな材料を日常の一部から探してみてもよいですね。
企業アカウントでバズらせる4つのポイント
最後に、企業がショート動画を効率よくバズらせるためのさらなるポイントをいくつかご紹介します。
バズらせるための明確な方法は存在しませんが、ある程度のポイントを押さえるだけでもその確率がアップしますので、ぜひ参考にしてみてください。
① タイトルやサムネイルを工夫する
動画の内容を連想させるような魅力的なタイトルを付けましょう。
ユーザーにもっとも注目してもらいたい内容をピックアップして、「どうすればそれを簡潔に伝えられるか」を考えてみることから始めてみるとよいでしょう。
また、一覧に表示された際のサムネイルも出来る限りインパクトを残せる画像を準備してください。
せっかくおすすめ一覧にアップされても、サムネイルで興味を持ってもらえなければほとんどの場合クリックしてもらえません。
② 冒頭でユーザーを惹きつける
動画の導入部分の内容は、ユーザーに見てもらえるかの判断材料にもなる非常に重要な部分です。
「面白そう」「見てみたい」「結末が気になる」と思わせるようなインパクトをどれだけ早い段階で与えられるかが鍵になります。
また、一般的なドラマや映画のように「ネタバレ厳禁」である必要もありません。
あえて衝撃の結末を冒頭に持ってきて、「どうしてこうなったの？」と視聴者を引き付ける手法もよく見られます。
③ 視聴者が共感できる内容
「リアルさ」や「自然体」をベースに、視聴者が共感できる内容を意識した動画作りをすると良いショート動画が生まれやすいです。
短い尺でインパクトを残したいからといってあまりにも誇張した表現、オーバーな演技が入るとユーザーは逆に引いてしまう可能性もあります。
日常のあるあるをはじめとする、クスッとしたりほっこりできたりする演出は視聴者からの「いいね」を獲得しやすいです。
④ テロップや効果音など編集を工夫する
ショート動画はその手軽さから場所を選ばずに楽しめるコンテンツです。
スマートフォンのマナーモード時でも内容が分かるように、あるいは早いテンポで作っても内容を理解しやすいように、テロップ（字幕）を積極的に活用するのもコツの一つです。
また、商品やサービスに合わせてBGMや効果音を使うこともおすすめ。
耳障りの良いメロディラインにつられて、最後まで見てもらう可能性が高まるかもしれません。
まとめ
ショート動画は上手く活用することで、サービスや商品の魅力を効果的かつ手軽に発信できる便利なコンテンツです。
また、投稿するSNS媒体を適切に選び、ユーザーの興味を惹けるように内容を工夫するだけでバズらせるチャンスも十分に生まれます。
SNS運用をしているものの、ショート動画にはまだ挑戦していないという企業の方はこの機会にぜひ一度、検討してみてください。
また、名古屋市のエフエーエスは企業のSNS運用代行・更新代行のサービスを長年取り扱っており、現在でも数多くの実績を誇ります。
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