AI/ChatGPTの記事作成はSEO対策にも有効?
AI(人工知能)ライティングの中でもChatGPTは先駆け的な存在です。
ところで、AI/ChatGPTを利用してWebサイトの記事や企業ブログ・SNS用の文面を作成した場合、SEO対策としての効果も期待できるのでしょうか?
今回は、ChatGPTの詳細からWebマーケティング/SEO対策での活用法、利用時の注意点まで詳しく解説いたします。
目 次
ChatGPTとは?
米国のOpenAI社が開発し、2022年11月30日に公開されたChatGPT。
ChatGPTは「Chat Generative Pre-trained Transformer」の略称ですが、人間らしいほぼ自然な対話ができる生成AIとして有名なツールです。
ChatGPTの現状
2022年秋に発表以来、業務効率化を図る目的で導入する企業が後を立ちません。
当初は無料公開でしたが、次々にバージョンアップして2023年より有料版の提供がスタート。
利用制限がある無料版と比べると、サービス内容が大幅に向上しています。
また、2024年5月リリースのGPT-4oは現在無料版も利用可能です。
ChatGPTの特性
ChatGPTは人が普通に使う言葉で質問ができ、自然な言葉で回答をしてくれるAIチャット。
基本的にメールアドレスさえあれば、誰でも登録してサービスを利用できます。
そして文章や画像の生成、画像認識などをごく短時間で行えるという特性を誇り、幅広い業務の効率化に向いています。
ただし、ChatGPTは定期的にバージョンアップされるものの、あくまでも情報ソースが最新と言い切れないことを知っておきましょう。
WebマーケティングにおけるChatGPTの活用法
ここからは、Webマーケティングにおける有効的なChatGPT活用方法を具体的にご紹介します。
マーケティングで押さえておくべき用語をわかりやすく紐解きながら説明し、プロンプト(指示文)例も併せてご紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。
競合調査・STP分析
Webマーケティングにおいて事前の競合調査と市場調査は必須です。
また、効果的なマーケティング戦略を立てるためには「STP分析」も不可欠と言われます。
- Segmentation(市場細分化)
- Targeting(市場の選定)
- Positioning(自社の立ち位置設定)
上記の頭文字をとった「STP」は、ターゲット層を明確に特定し、自社の強みを活かしつつ最適なポジションをみつけるために大きく役立つでしょう。
ChatGPTを利用することにより、従来の手法に比べ、競合調査やSTP分析が簡素化できます。
【プロンプト例】
あなたはトップレベルのビジネスコンサルタントです。
「STP分析」のフレームワークを用いながら「緑茶XXX」のマーケティング戦略を具体的に表にして作成してください。 #緑茶XXXの詳細 ・健康志向の方やダイエットに興味がある方に最適な飲料水 ・苦すぎず飲みやすく、爽やかな味わい ・新成分のXXXを独自に配合 ・カテキンが豊富 ・信頼のおける医薬品メーカーが監修 ・販売は公式サイトとECサイト ・毎月の定期購入を推奨 ・1ヶ月分(30本)で、定価は6,600円 #条件 ・一般的な戦略とオリジナリティがある戦略の2パターンを作成 ・「セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング」の順番で作成 |
【出力結果】
ペルソナ作成
ペルソナとは、マーケティング用語で自社商品/サービスを利用するお客様の典型人物像を意味します。
Webマーケティングを成功させるには、このペルソナ設定が正しくなければ意味がありません。
ChatGPTの力を借りて、過去の膨大なデータから適切なペルソナを設定を引き出してみてはいかがでしょうか。
【プロンプト例】
緑茶XXXについて、以下の条件に従いつつECサイトから購入する消費者のペルソナを設定してください。
#目的 緑茶XXXのECサイトをクリックする消費者のペルソナを具体的にイメージしたい #ルール ・販売形態:お試し1週間コース、1カ月コース、3カ月コース、6カ月コースの4タイプがある ・対象となる消費者の条件:成人の男性/女性 #出力形式 ・消費者の年齢、性別、家族構成、職業、年収、居住地域、ライフスタイル ・消費者が抱える悩み |
【出力結果】
コンテンツ制作
Webサイトを利用するユーザーの満足度を向上させるのが、コンテンツ制作の最大の目的です。
ChatGPTに対して、単に「〇〇について3,000文字でまとめて」などと指示しても、有益な記事やブログはできあがりません。
コンテンツ制作のプロセスを細かく分けて、その都度ほしい回答が得られるよう適切なプロンプトを入力するようにしましょう。
とはいえ、ChatGPTにライティングをすべて任せることは好ましくありません。
「執筆時の頼れるパートナー」あるいは「サポートメンバー」として分業的に活用するのが、安全かつ効果的な運用のポイントとなります。
SEO対策でChatGPTを活用する方法5パターン
次に、作成したページを検索結果の上位に表示させるSEO対策におけるChatGPT活用法を5パターンでご紹介します。
① キーワード選び
Googleなどの検索エンジンで上位表示されるには、キーワード選びが大変重要です。
ChatGPTを利用すれば、ユーザーの関心を集めやすいキーワードを迅速に調べられ、コンテンツの最適化に結びつけることができるでしょう。
② コンテンツの案出し
ユーザーの検索目的に見合った有益なコンテンツを提供すれば、検索エンジンからの評価がアップします。
ChatGPTを活用し、ユーザーが求めるコンテンツについてアイデアを収集してみましょう。
同時に競合分析も行えば、ユーザー満足度の高いコンテンツ案が探れます。
③ ライティングの仕上げ
人が作成した信頼性の高いテキストの校正/推敲をChatGPTに任せると、誤字脱字だけでなく、語彙や文法などの誤りを教えてくれます。
ChatGPTで何度か仕上げ作業を繰り返すことで、文章全体が洗練されて訴求力が高まりやすくなるはずです。
④ 内部リンク設定の提案
ChatGPTを用いると、有益な関連コンテンツを効率よく提示できるので、同一Webサイト内での内部リンク設定もしやすくなります。
サイト内で回遊性がアップするだけでなく、ユーザーとの深いつながりを生み出すエンゲージメントの改善も見込めます。
⑤ 数字分析
競合他社との差別化を図るためにChatGPTで各種データを分析し、自社のSEO対策につなげていきます。
自社サイトの解析データだけでなく、検索キーワード、競合記事の構成やコンテンツなどもChatGPTで詳しく分析してみましょう。
SEOライティングのAI活用・3つのデメリット
AIのデータベースにはさまざまなジャンルの情報が満載で、自分だけでは思いつかないような発想やアイデアを提供してくれる可能性が見込めます。
上手く活用すれば、ヒューマンリソースの節約になり、人件費の削減も実現するでしょう。
その一方で、SEO対策を含めてChatGPTをはじめとするAIツールには懸念されるデメリット・問題点もいくつかあります。
デメリット1:内容が間違っている・情報が古い恐れがある
AI/ChatGPTのデータソースは、過去に蓄積されたものからしか生み出されません。
データ自体が間違っていたり、更新されていない古い情報だったりする恐れがあるため、作成した内容の正誤判断がすぐには難しいのが実情です。
もしも誤った情報や古い情報のままで発信すると、企業全体の信頼やイメージが損なわれる可能性もあるため十分にファクトチェックを行う必要があるでしょう。
デメリット2:競合記事と似通ってしまう
AI/ChatGPTは既存の情報から文章を生成するため、類似する内容になる傾向があります。
またChatGPTの利用者が増えるほど、似たような記事が量産されがちになるといえるでしょう。
もしも競合記事と内容がダブると、当然コピペ率も高くなってGoogleからペナルティを受ける可能性も生じます。
デメリット3:表現がぎこちない・内容が回りくどい
AI/ChatGPTを利用すると、表現がぎこちなかったり回りくどかったりして読み手にストレスを与えることもしばしば。
文章が不自然にならないように入力時のプロンプトを工夫する必要がありますが、慣れるまではこの作業に時間を要するかもしれません。
また、ターゲット目線の文体・構成で整っているか・読む人によっては誤解を与える不適切な表現が使われていないかも十分にチェックしなければなりません。
AI/ChatGPTを用いる際の注意点
最後に、SEO対策におけるChatGPTの使い方についての注意点をまとめます。
情報ソースを必ず確認しよう
AIツールは少し古い情報をもとに回答を生成しがちなため、正確な情報とは断言できません。
生成した文章の正誤については、必ずファクトチェックを実施しましょう。
AIに起こりやすいハルシネーション現象(間違ったことを事実のように作り上げること)を防ぐためにも、頼り切らず十分な注意が必要です。
必要に応じて最新情報を追加しよう
最新情報が必ずしも反映されるとは限らないため、古い内容が生成されてしまう可能性もきちんと考慮しましょう。
たとえば具体的な数字やデータが文章内に出てきた場合、少しでも疑問・不安を感じるようなら必ず信頼のおける情報源から最新情報を確認するクセをつけてください。
Webサイトからの場合、公的機関・行政機関のサイトを優先してチェックするのが良いでしょう。
そして必要に応じて情報の手直しや最新情報の追加を行い、より精度の高い記事を目指していきましょう。
まとめ
SEO対策にChatGPTを活用すれば、業務効率化/アイデア創出/人材節約など多くのメリットが考えられます。
その反面、情報が古く正確さに欠ける/類似しやすい/表現が不自然で回りくどいなどのデメリットもあるため、十分なファクトチェックが必要となるでしょう。
何より、あまりにもAIに頼り過ぎるとさまざまな問題が発生するかもしれません。
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