【SaaS企業の集客】取り組むべきSEO対策とは？

SaaS企業の集客に有効だといわれているのが、SEO対策です。

SEO（Search Engine Optimization）とは「マーケティング手法のひとつで、検索エンジン最適化 」と訳されます。

今回は、SaaS企業がSEO対策をおこなうメリットや、集客につながるSEOキーワードの選定方法、SEO対策に社内リソースを割けない場合の対処法などについて解説します。

SEO対策に関するFAQも紹介していますので、SaaS企業が取り組むべきSEO対策について理解を深めたい方は、ぜひ参考になさってください。

SaaS企業のSEO対策の基本方針

SaaS（Software as a Service）とは、インターネットを通じてソフトウェアを提供するサービス形態のことです。

インターネット環境があれば、どのデバイスからもサービスを利用でき、複数人でデータやファイルを共有できることが特徴です。

このビジネスモデルを取り入れているSaaS企業が行うSEO対策の目標には、認知度を上げて見込み顧客を増やし、契約につなげることが挙げられます。

そのためにはオウンドメディアを運営して集客したり、ホワイトペーパーを作成して見込み顧客にアプローチしたりといった方法があります。

オウンドメディアを運営して集客する

自社が所有・運営するWebサイトやブログ、SNSアカウントのことをオウンドメディアといいます。

オウンドメディアで見込み顧客が抱える課題を想定し、有益なコンテンツを発信することは、自社への集客を図る重要な手段となり得ます。

例えば、業界のトレンドや具体的な問題解決法を紹介する記事を定期的に掲載すると、ユーザーの興味を引き、継続的に訪問してもらえるでしょう。

ユーザーに役立つコンテンツを提供することで、検索エンジンでの評価も高まり、検索順位の向上も期待できます。

その結果として自社の認知度が上がり、見込み顧客の増加につながりやすくなるでしょう。

ホワイトペーパーを作成して見込み顧客を取り込む

ホワイトペーパーとは、有益な情報を提供するWeb上の資料のことです。

自社の専門性や信頼性を示す役割を果たすため、見込み顧客が抱える具体的な課題を解決しながら、効率的に専門知識をアピールできます。

例えば、社名や氏名といった基本的な情報を入力したうえでダウンロード可能とすれば、ターゲットを絞ったアプローチも可能です。

ホワイトペーパーは信頼性が高く、潜在顧客の関心を引けるため、見込み顧客を取り込む効果的な戦略といえるでしょう。

SEO対策で得られる5つのメリット

SaaS企業がSEO対策すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。

ここでは、5つのメリットについて紹介します。

1.自社のWebサービスの認知度を上げられる

自社のWebサイトが上位表示されるようになれば、ターゲットとなる顧客にサービスを見つけてもらいやすくなります。

ユーザーは上位サイトのコンテンツほどしっかりと読む傾向があり、結果として信頼性を高めることにもつながります。

また、SEO対策をしていない競合他社に先駆けて、認知度やブランドイメージを高めやすいことも魅力でしょう。

2.競争力を高められる

適切なSEO対策を施せば、良質なコンテンツを提供でき、ターゲットをより正確に絞ったマーケティングが叶います。

良質なコンテンツとは、信頼性と独自性、専門性とオリジナリティを兼ね備えるユーザーのニーズに応えた情報です。

無作為な広告手段ではなく、自社の商品やサービスに興味を持つ顧客へ効果的にアプローチできるため、自然と競争力が高まって競合他社との差別化につなげられるでしょう。

3.中長期的に見るとコストパフォーマンスが良い

SEOを意識した対策で検索エンジンでの順位が上がれば、その効果は一般的に長期間持続します。

例えばブログやコラム、ホワイトペーパーなどの優良なコンテンツは、一度公開すれば持続的にアクセスを集め続けられるのです。

そしてこのようなコンテンツは定期的に更新し、最適化すれば、新たなキーワードやトレンドにも対応できてより長期間にわたって注目を集められるでしょう。

一方、リスティング広告（検索エンジンで表示されるテキスト型の広告）やSNS広告（SNSプラットフォームに配信する広告）は、広告費を支払い続けなければならず、支払いを止めると効果もなくなります。

SEO対策は初期の対策費用や継続的な改善費用はかかりますが、クリックごとに費用が発生することはありません。

つまり、コストがかかり続けるリスティング広告やSNS広告に比べ、中長期的に見るとコストパフォーマンスが良いといえるでしょう。

4.自然検索の信頼性が高まる

自然検索とは、検索エンジン（例えばGoogleやBing）でユーザーがキーワードを入力した際に、広告枠ではなくアルゴリズムによって表示された検索結果のページのことです。

ユーザーは、自然検索で表示される上位サイトを信頼性が高いと感じる傾向にあります。

つまり自然検索結果のほうが広告よりもクリックされやすく、結果的にコストパフォーマンスの向上を期待できるということ。

また、オーガニックなトラフィック（自然検索結果をクリックしてWebサイトに訪れるユーザーからのアクセスや訪問数）も獲得できるため、安定した集客が可能になります。

5.コンテンツの再利用でマーケティング効率を上げられる

SEO対策で作成した良質なコンテンツは、一度作成すると繰り返し利用できます。

例えばブログやコラムといったコンテンツは、集客するためのさまざまな経路や媒体に使えます。

メールやSNSに転用すれば、一つのコンテンツで複数のチャネルに露出が可能です。

その一方、広告はキャンペーンごとに新しい広告デザインやコンテンツを作成する必要があり、キャンペーンが終了するとその効果も途切れてしまいがちです。

SEOコンテンツは継続的にユーザーに価値を提供し続けるだけでなく、時間が経つにつれて検索エンジンでの評価が上がることもあり、コストをかけることなくパフォーマンスが向上させられる可能性もあるでしょう。

集客につながるSEOキーワードの選定方法

SaaS企業が効果的にSEO対策するために考慮したいキーワード選定の方法を紹介します。

キーワードを選ぶ際の参考になさってください。

コンバージョンに近いキーワードを選ぶ

「コンバージョン」とは、Webサイトやアプリなどで設定した目標を達成することを指します。

見込み顧客に素早くサービスを導入してもらうためには、その顧客が関心を持ちそうなキーワードを選ぶことが必要です。

例えば「無料トライアル」「デモ申込」などのキーワードは、すでに購入意欲が高いユーザーが検索する可能性が高いワードといえるでしょう。

関心が高そうなキーワードを選定すれば、直接的にサービスの導入や購入につながる確率も高まり、効果的な集客を目指せます。

また、ターゲット顧客の具体的なニーズを反映しているキーワードなら、コンテンツのメッセージがより響きやすくなるでしょう。

コンバージョンに近いキーワード、つまり「購買意欲が高い人が検索する言葉」を選定することは、SEO対策として非常に効果的です。

キーワード調査を徹底する

効果的なSEO対策を行うには、キーワード調査の徹底が欠かせません。

キーワード調査では、検索される目的に応じて「インフォメーションクエリ」「トランザクションクエリ」「ナビゲーションクエリ」の3つのクエリのどれに該当するかを考慮しましょう。

クエリを適切に分析すれば、自社のサービスや商品に関心を持っているユーザーへ向けたコンテンツを作成しやすくなります。

さらに、検索エンジンで企業名や商品名などを直接入力して検索する「指名検索」を促すキーワードを選定すれば、SEO対策に予算やリソースを割けない場合でも効果的な施策が期待できるでしょう。

• インフォメーションクエリ

インフォメーションクエリは情報収集を目的とした検索で、例えば「SaaSとは」「SaaSのメリット」といったものです。

• トランザクションクエリ

トランザクションクエリは購入や申込を目的とした検索で「SaaS 無料トライアル」「SaaS サービス名 申し込み」などが該当します。

• ナビゲーションクエリ

ナビゲーションクエリは特定のサイトやページにアクセスするためのもので、「サービス名　公式サイト」といった検索が該当します。

例えば、「Dropbox　公式サイト」「Slack ダウンロード」「OneDrive　ログイン」などです。

SaaS企業がSEO対策を外注するメリット

SEO対策を外部に依頼すると、SaaS企業はより効果的に集客できるため、ビジネスの拡大が見込めるでしょう。

ここからは、SaaS企業がSEO対策を外注するメリットについて解説します。

最新のアルゴリズムを活かしたオウンドメディアの運営

企業ブログやコラムといったオウンドメディアのSEO対策は多くの工数がかかるため、運営には専門的な知識と継続的な更新が必要です。

そんなとき、外部に依頼すれば専門家の知見を活かし、効果的なコンテンツを提供できます。

また、外部業者は最新のSEOトレンドやアルゴリズムの変更にも迅速に対応できるため、自社だけで運営するよりも効率的です。

特に中小企業では内部リソースに限界があるため、外部への依頼はコスト効率の良い選択肢となるはずです。

外部業者に依頼することで自社のブランドイメージを高め、より多くのターゲット顧客にアプローチできるようになるといえるでしょう。

SEOで成果を出せる専門家が在籍

SEO対策を効果的に行うには、専門知識と経験が必要です。

外部の専門家を活用すれば、質の高い対策を効率的に行えます。

専門家はキーワード選定、競合分析、コンテンツ制作などSEOの各分野で高いスキルを持っているため、最適な戦略を立てられます。

また、常に最新のSEOトレンドや最適な手法を導入できるため、競合他社に差をつけやすくなるのもメリットの一つ。

結果として、今までよりスムーズに検索エンジンの上位表示を達成しやすくなるでしょう。

注力すべき業務に時間を割ける

SEO対策を外部に任せることで、社内のリソースを適切に配分し、貴重な時間をほかの業務に充てることができます。

SaaS企業では新機能の開発や顧客サポート、マーケティング戦略の立案など多岐にわたる業務が存在しますが、本来注力するべき主要な業務に集中できれば、企業全体の生産性が向上するでしょう。

SaaS企業のSEO対策に関するFAQ

ここでは、SaaS事業を行う企業のSEO対策についてのよくある質問と回答を、【FAQ形式】で紹介します。

 

Q．なぜWebマーケティングでSEO対策が重要視されているのですか？

A．SEO対策を行うことで検索エンジンでの上位表示が見込めるようになり、以下のような効果が期待できるからです。 潜在層のユーザーを獲得できる 検索エンジンの上位に表示されることで潜在層のユーザーを獲得できるほか、企業やサービスの認知度を向上させられます。 継続的な集客が可能 Webサイトを運営するSaaS企業にとって、継続的な集客は不可欠であり、検索エンジンからの集客は非常に重要です。 検索エンジンの評価を高めるSEO対策を行うことで、継続的な集客を見込めるでしょう。 マーケティング手法として効果的 SEOで上位表示されれば、ユーザーからの信頼度や認知度が向上し、売上アップが期待できます。 比較的低コストでこれらの効果を得られるため、SEO対策はマーケティング手法として効果的です。

Q．SEO対策の効果が現れるまで、どのくらいの時間がかかりますか？

A．効果が現れるまで、一般的には3～6カ月間ほどかかるといわれています。 検索エンジンのアルゴリズムが定期的に更新されるため、対策をしてもすぐには結果が出ないためです。 SEO対策は継続的な取り組みが必要であり、一度の対策だけではなく定期的な見直しや改善が求められるため、長い目でみる必要があるでしょう。

Q．SEO対策を外部に依頼した場合、一般的にどれぐらいの費用が必要になりますか？

A．費用は月額10万円から50万円程度かかるケースが一般的なようです。 ただし、これはあくまで目安であり、狙うキーワードや対策内容、規模感、競合状況や提供会社などによっても変動します。 例えば競争が激しいキーワードをターゲットにする場合や、大規模なコンテンツ制作・リンク戦略を必要とする場合には、より高額な費用が必要になるでしょう。 反対に、競合が少ないキーワードや比較的短期間で結果が見込める場合には、費用を低く抑えられる可能性もあります。 具体的な費用については、事前に相談すると良いでしょう。

SaaS企業のSEO対策にはFAQページが不可欠？

FAQ（Frequently Asked Questions）とは、上記で展開したような「よくある質問」を一問一答形式でまとめたものです。

このFAQページがなぜSEO対策につながるのか、考えられる理由を3つ説明します。

①    検索エンジンと好相性

Googleなどの検索エンジンでは、ユーザーが探している情報をわかりやすく提供するサイトを高く評価しています。

ユーザーが検索する内容と合致するコンテンツが多く含まれるサイトほど、検索エンジンのクローラー（Webページを定期的に巡回して情報を収集するロボットのこと）が見つけやすく、上位表示されやすいという特徴があるのです。

そのため、ユーザーの疑問や悩みを解決する有益な情報を集めたFAQページは、「検索エンジンと相性が良い」といえるのです。

そしてFAQページはテキスト情報が豊富なため、画像のみのコンテンツに比べて認識されやすく、検索結果に表示される確率がより高まります。

②    内部リンクを増やせる

検索エンジンのクローラーがWebページを見つけやすくするためには、内部リンク（サイト内リンク）を増やすことも有効です。

Googleのヘルプページでも「Google が発見して検索結果に表示できるように、ぜひリンクの使用を検討してください」と記載されています。

FAQページでは、関連するFAQページや商品ページへのリンクを自然に増やせるのが特徴です。

例えばある質問に対する回答に、関連する別の質問へのリンクを含めると、ユーザーがより多くの情報にアクセスしやすくなります。

FAQページを活用することで自然な形でサイト内リンクを増やし、検索エンジンのクローラーにページを見つけてもらいやすくなるということです。

③    高品質なコンテンツを増やせる

FAQページの運用は、ユーザーからの問い合わせ内容を分析してコンテンツの追加や更新を行います。

Googleなどの検索エンジンの特性を踏まえて高品質なコンテンツを定期的に増やすことで、さらに上位表示を狙えるでしょう。

ユーザーからよく質問される内容を元に新しいFAQを追加したり、既存のFAQを定期的に最新の情報に修正したりすると、検索エンジンの評価向上に効果的です。

まとめ

SaaS企業がSEO対策を行うと、自社のWebサービスの認知度の向上、他社に先駆けて競争力を高められるといったメリットがあります。

SEOを意識しながら効率的に集客を成功させるには、オウンドメディアの運営が有効です。

そして検索エンジンでの順位が上がれば、その効果は長期間持続します。

とはいえ、良質な企業ブログ・コラムといったオウンドメディアのSEO対策は多くの工数がかかり、運営するには様々な角度から専門知識が必要です。

もし、社内リソースをSEO対策に割けない場合は、名古屋市の株式会社エフエーエスにまでお気軽にご相談ください。

検索結果の上位表示に向け、事前にしっかりとしたヒアリングと提案を行いますので、ぜひ一度、ご要望をお聞かせください。

オウンドメディア・コンテンツの強化はエフエーエスにお任せください

名古屋市の株式会社エフエーエスはSEOを意識した質の高い記事作成を得意としており、ホームページ作成、企業ブログ・コラムの作成代行、SNSの運用代行など豊富な実績があります。

コンテンツ強化の一環で企業ブログ運用を検討中の方はぜひ、エフエーエスまでお気軽にご要望をお聞かせください。

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