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2026-06-19

必読!フリー素材・フリー音源の安全な使い方ガイド

「とりあえずフリー素材なら何にでも使える」と思い込んではいませんか?

SNSやホームページの制作過程で、無料で使える画像や音源は非常に便利なツールですが、実は多くのルールも存在しています。

一歩間違えれば、企業の信頼失墜や損害賠償に発展するリスクもゼロではありません。

今回は、意外と知らない著作権・肖像権の基本と、トラブルを未然に防ぐための正しい活用法を分かりやすく解説します。

「フリー素材=著作権放棄」ではない!知っておくべき3つの用語

フリー素材=無料で使える素材ですが、「完全に自由」「著作権放棄」という意味ではありません。

まずは、フリー素材を学ぶ上で知っておくべき基本的な用語を解説します。

①     ロイヤリティフリー(RF)

ロイヤリティフリーは、素材を一度購入、または利用規約に同意することで、ライセンスで定められた範囲内においては追加の使用料なしで利用できる仕組みです。

注意点として、「著作権がなくなった=著作権フリー」というわけではありません。

あくまで「決められた範囲内なら自由に使っていい」という契約のため、素材を無断で他人に譲渡したり、二次配布したりなどすると著作権侵害になる可能性があります。

使用できる媒体や用途、印刷部数、加工の可否などは素材サイトごとに異なるため、ダウンロード前に利用規約を確認することが大切です。

②     クリエイティブ・コモンズ(CC)

著作物の利用を促進するために設計された国際的なプロジェクトがクリエイティブ・コモンズです。

著作者が「この条件を守れば使っていいよ」と意思表示できる世界共通のルールが定められており、利用者は条件を守ることで作品を自由に使用できます。

主にインターネット上の画像や記事などを、他者が自分のブログや資料作成などで二次利用する際の「許可マーク」としてよく使われる表記です。

ただし、CCライセンスにも「表示」「非営利」「改変禁止」「継承」などの条件があり、商用利用や加工が常に許可されているわけではありません。

③     パブリック・ドメイン(PD)

パブリック・ドメインとは、著作権が消滅、または放棄された状態で、誰でも自由に利用できる知的創作物のことです。

日本では原則として、映画や一部の著作物・外国作品を除く、一般的な著作権の保護期間は著作者の死亡年の翌年1月1日から70年です。

これに属する作品は基本的に複製、改変、配布、商用利用が自由にでき、著作権者の承諾や使用料の支払いは不要になります。

ただし、著作権の保護期間が切れていても作者の名誉や作品の価値を著しく損なうような使い方は推奨しません。

パブリック・ドメインの作品でも、作品や作者への敬意を欠いた利用は避けましょう。

フリー画像のやりがちな使い方「著作権・肖像権」の失敗例

ここからは、ついやってしまいがちな「著作権・肖像権」のトラブル例をストーリー仕立てにして分かりやすくご紹介します。

ケースA:モデルの使用制限に抵触

デザイン初心者のA子は、新しいカフェの紹介記事を作るためにネットで「フリー画像 おしゃれ 女性」と検索。

「無料」「加工OK」の記載があったため、モデル女性の写真にフィルターをかけて投稿した数日後、コメント欄に「この写真、私ですが、政治広告のように見えませんか?」と本人からメッセージが…。

カフェ紹介の記事内で、モデル女性の写真を使い「この人もお気に入りのカフェ!」と見えるデザインにしたつもりが、背景に写り込んだ政治団体のポスターが目につき、別の印象を与えてしまっていたのです。

フリー素材サイトのモデルを「アダルト・ギャンブル・政治・宗教」など、イメージを損なう可能性がある内容に使用するのはNGです。

ケースB:背景に写り込んだ「他人の著作物」

指摘を受けたA子は慌てて写真を差し替えようと別の素材を探しました。

今度は街角の写真を選び、看板をトリミングして使用を試みましたが、その看板には有名なキャラクターが小さく写っているという別の問題が発生してしまいました。

背景への意図しない「写り込み」は法律上許容されるケースもありますが、キャラクターやロゴとはっきり認識できる状態で写り込んでいる写真を商用利用すると、トラブルの原因になるため避けるのが無難です。

ケースC:許可を得ていない一般人の写り込み

素材探しにすっかり疲れてしまったA子は、「実際のカフェの様子を見せたほうが早い!」と考え、自分でカフェの店内を撮影することを決意。

賑わっている雰囲気が伝わる良い写真が撮れたため、そのまま記事に掲載しました。

ところが数日後、お店に「私が映った写真がネットで勝手に使われているので削除してほしい」とクレームの電話が入ってしまいました。

自分で撮影した写真やフリー素材であっても、「モデルリリース(肖像権使用同意書)」が取得されていない写真を使う場合、顔にぼかしを入れるかトリミングするなどの配慮が不可欠です。

動画・SNSでの使い方に要注意!フリー音源(BGM)の落とし穴

YouTubeやInstagramなどのSNSで、投稿内にBGMを流したい方も多いでしょう。

しかし、音源の使用はSNSごとのルールを把握していないと投稿削除やアカウントの利用制限につながる可能性があります。

ここでは、フリー音源の落とし穴について詳しく解説します。

プラットフォームごとのルールと「商用利用」の罠

BGMを使用する際は、プラットフォームの仕様や配布サイトの利用規約に注意が必要です。

例えばInstagramやTikTokなどのアプリ内に用意されている音楽機能であっても、アカウント種別や投稿内容によって利用できる範囲が異なります。

個人の趣味投稿では利用できる音源でも、企業アカウントの商品紹介やサービスPR、広告、ブランドコンテンツでは商用利用とみなされて利用できないケースもあります。

投稿前には、プラットフォームのルールや商用利用が許可された音源かどうかを必ず確認しましょう。

またネット上のフリーBGMは、YouTubeでの個人の広告収益化は許可されていても、「法人利用」や「PR案件」の場合は別途有料ライセンスが必要になるケースも多いため、必ず配布サイトの規約を確認しましょう。

YouTubeのBGMは「YouTube Studio」がおすすめ

YouTubeであれば、「YouTube Studio」内のオーディオライブラリを使うと比較的安全です。

YouTubeオーディオライブラリには、動画で使用できる著作権使用料無料の音楽や効果音が用意されており、収益化動画にも利用できます。

ただし、YouTube外のフリーBGMサイトや「著作権フリー」と書かれた音源については安全性を保証しているわけではないため、配布元の規約確認が必要です。

クレジット表記(著作権表示)の義務

フリーBGMの中には「無料で使えるが、概要欄に作曲者名を載せること」という条件が設けられていることがあるため、注意が必要です。

指定された表記を怠ると規約違反となり、動画が削除されたり著作権トラブルに発展したりするリスクがあります。

表記が不要なBGMを使いたい場合、「クレジット表記不要」と明記されたものを選びましょう。

また、表記が必要な場合は該当のサイトをただ掲載すればよいわけではなく、「作者名・曲名・サイトURL」など指定の書き方があることが多いので、併せて確認しておくと安心です。

サイト全体の基本ルールを確認する場所

  • 「利用規約」や「ライセンス」ページ

サイトのトップページの一番下(フッター)や、上部のメニューにあることが多いです。

  • 「よくある質問(FAQ)」

「クレジット表記は必要ですか?」「収益化動画に使ってもいいですか?」など、気になる条件が事前にまとめられていることがよくあるため、利用規約より先に見るのがおすすめです。

  • 「ご利用ガイド」や「使い方」

初心者向けに、ダウンロードから表記方法までの手順を解説しているページです。

【印刷物にする前に】企業がチェックすべきフリー素材の注意点

企業の皆様は、フリー素材をチラシやパンフレットなどの印刷物に使用する機会も多いでしょう。

もしも「Web用」として配布されている素材を印刷物に転用する際は、以下の重要なポイントを必ずチェックする必要があります。

印刷での使用許可と「部数」の制限

「Webサイト用なら無料」という素材でも、印刷物への使用は禁止されているケースがあります。

また、印刷が許可されていても「印刷・配布は〇万部まで」と上限が設定されているサイトも多いため、大量印刷を行う前には必ず利用規約を確認しましょう。

印刷に耐えられる「解像度(画質)」か

Web用の画像は、表示速度を優先してピクセル数が小さい場合があります。

これをそのまま印刷すると、画像が粗くモザイク状になってしまいがちです。

印刷の際は仕上がりサイズに対して十分な画素数が必要となるため、一般的には300~350dpi相当が目安とされます。

また、素材サイトによっては「低画質は無料、高画質は有料」という仕組みをとっているため注意してください。

印刷後のトラブルは「取り返しがつかない」

Webサイトであれば、万が一著作権侵害や規約違反に気づいても、画像を差し替えるだけですぐに対処できるケースが多いです。

しかし、チラシを数万枚印刷した後に権利侵害が発覚した場合、すべて回収・廃棄して刷り直すことになり、企業として莫大な損害を抱えるリスクがあります。

必ず最終チェックを複数人体制で行いましょう。

トラブルを未然に防ぐ「素材選び」のチェックリスト

フリー素材だからといって安易に利用し続けていると、後から権利侵害に気付くことにもなりかねません。

最後に、フリー素材を選ぶ際のチェックリストを作りましたので、ぜひ参考にしてみてください。

 

☐利用規約の「商用利用可」を必ず目視で確認したか?

収益化しているYouTube動画やブログ、企業のSNS、チラシ、名刺などは、すべて「商用利用」と扱われる可能性が高いため、必ず確認しましょう。

「無料=商用利用OK」とは限らないため、必ず規約の文言を確認してください。

 

☐人物写真の場合、使用NGなテーマ・業種に該当していないか?

モデルの顔が写る素材は、イメージ保護のために利用制限が厳しく設定されています。

特に、政治・宗教・成人向け(R指定)コンテンツ、デリケートな悩み(病気やコンプレックスなど)に関する記事への使用は禁止されているケースが多いため注意が必要です。

 

☐素材サイト自体の禁止事項(再配布・ロゴ利用など)を破っていないか?

ダウンロードした素材を他人に渡す「二次配布(再配布)」や、素材を会社の「ロゴ・商標」として登録する行為はNGです。

人物の有無にかかわらず、ほぼすべての素材サイトで一発アウトとなる代表的な禁止事項です。

 

☐クレジット表記の必要性は?

「無料で使えるが、概要欄などに作者名やサイト名の記載が必須」という素材は少なくありません。

記入漏れはライセンス条件違反となり、結果として無許諾利用とみなされる可能性があるため「Photo by 〇〇」「©○○(サイト名)」など、指定された形式で正しく表記しましょう。

 

☐提供元(サイト)自体が信頼できるか?

海外の悪質なサイトなどの場合、他人の画像を勝手にフリー素材として無断配布しているケースがあります。

利用する際は「運営者情報や問い合わせ先が明確か」「利用規約が(機械翻訳ではなく)正しい日本語で詳細に書かれているか」など、信頼できるサイトかどうかを見極めましょう。

まとめ

フリー素材は正しく使用すれば強力な武器になります。

しかし、その裏にある権利関係を理解していなければ、企業としてのコンプライアンスを守ることはできません。

少しでも不安がある場合は、企業と関わりのあるプロのデザイナーや制作会社に直接相談することもおすすめします。

守るべきルールを知り、正しく安全にクリエイティブを活用していきましょう。

 

※本記事は一般的な注意点をまとめたものであり、個別の利用可否を保証するものではありません。

実際に素材を使用する際は、各素材サイト・プラットフォームの最新の利用規約を確認し、不安がある場合は専門家へ相談してください。

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