モバイルSEO対策のメリットと5つの重要施策
昨今、スマートフォン（スマホ）の普及率は増加の一途をたどっており、インターネットの利用デバイスはPCを上回っていると言われています。
そのためSEOの対策を講じる場合、スマホなどのモバイル端末に対応した施策も重要となる可能性が高いです。
この記事では、モバイルSEO対策のメリットや重要な施策についてまとめました。
実際にモバイルSEOに成功した事例などもご紹介しているので、ぜひご参考ください。
目 次
モバイルSEOとは？
モバイルSEOとは、スマートフォンなどのモバイル端末での検索結果で表示順位を最適化するための施策を指します。
基本的にはPCのSEO対策とあまり変わりはありませんが、ユーザーがスマートフォンで検索した際に、ストレスを感じないようなサイト作りが求められるでしょう。
モバイルSEOの重要性
記事の冒頭でインターネットの利用デバイスはPCを上回っていることに言及しましたが、実際の世帯におけるスマートフォン保有率は80%を超えており、個人の保有率も70%に上ると言われています。
このような状況から、PCユーザーだけではなく、スマホユーザーに対しても良質なサイトの提供が非常に重要と言えるのです。
また、次に解説しますが、このような背景を受けてGoogleがSEOの評価基準として「モバイルファーストインデックス」を重視するようになったことも、モバイルSEOの重要性を物語っています。
モバイルファーストインデックスの基本
PCサイトではなく、スマホサイトをページ評価の基準としたGoogleの施策を「モバイルファーストインデックス」と言います。
この章ではモバイルファーストインデックスの概要や、それが及ぼす影響について解説します。
モバイルファーストインデックスの概要
これまで検索エンジンが情報を整理する際は、主にPCサイトの質をインデックスしてきましたが、モバイルファーストインデックスの採用によってスマホサイトの質を対象にするよう変更されました。
ちなみにインデックスとは、あらゆるサイトの情報を「クローラー」と呼ばれる自動プログラムが解析し、データとして登録することを意味します。
Googleのクローラーは、ユーザーに喜ばれる質の良いページが検索上位に表示されるシステムになっています。
つまりモバイルSEOも、それに対応したコンテンツ作りが必須になるでしょう。
モバイルファーストインデックスの影響
以下のようなサイトは、モバイルファーストインデックスによって影響が出てしまうおそれがあります。
- 例えばPCページのみで構成されているサイト
- ページによってモバイル対応・不対応があるサイト
- スマホページとPCページでコンテンツ表示に差があるサイト など
これまではPCページがSEOの評価基準だったため、スマホに対応していないとしても大きな問題はありませんでした。
しかし、モバイルファーストインデックスを推し進める現代においてはスマホ対応も必須です。
検索エンジンで高評価を得るためには、PCとスマホに差がなく、ユーザーにストレスを感じさせないページ作りが大切だと言えるでしょう。
モバイルSEO対策の具体的な5つの施策とは？
この章では、モバイルSEO対策に欠かせない具体的な5つの施策について見ていきましょう。
具体的な施策を講じることで、ページの評価や検索順位が高まるなど目に見える効果が期待できます。
PC用とスマホ用、両方のホームページを作っているなら対策を打たない手はありません。
ぜひ以下を参考にしてみてください。
1. コンテンツの最適化
PC・スマホ両ページともに、コンテンツに差異がないように統一することが重要です。
スマホ用ページは「とりあえず作っておく」のではなく、PCのコンテンツと同じように情報や品質を同等のものに改善するのがおすすめです。
また、ユーザーが満足のいくコンテンツ内容や読みやすさ、操作性の良さなどにも気を配りましょう。
2. 表示速度の改善
スマホ用ページの表示速度が遅いとイライラする、という経験がある方も多いでしょう。
スマホユーザーにとって、ページの読み込みにかかる時間は短いほど喜ばれます。
そしてGoogleも、ページの読み込み速度が極端に遅い場合に検索順位へマイナスの評価を出す「スピードアップデート」と呼ばれる基準を採用しています。
そのため、読み込みの速度が遅いと感じた場合は画像データやフォントなどを確認し、表示速度の改善を図ることが大切です。
3. スマホ画面のサイズを考慮
スマートフォンでスムーズにページを閲覧してもらうには、文字の読みやすさや画像の見やすさ、フォント、文章の間隔などをさまざまなサイズ画面からチェックする必要があります。
表や画像はできるだけ解像度を軽くするのがおすすめですよ。
また、PCとスマートフォンでは操作性も異なるため、タップやスクロール、スワイプなどの直感操作をイメージしたページ作りを目指しましょう。
4. モバイルURLとデスクトップURLのリンク
PC用とスマートフォン用のURLが異なると、「重複したコンテンツ」とインデックスされるリスクがあり、SEOではデメリットになりかねません。
それぞれのURLをリンクさせ、正しく検索エンジンに伝えることも重要です。
実際の方法として、デスクトップ向けURLに【rel=”alternate”】タグ、スマホ向けURLに【rel=”canonical”】タグを使用して、互いのURLを関連付けるなどの対策があります。
5. レスポンシブデザインの採用
「レスポンシブデザイン」とは、サイトのページデザインやレイアウトを閲覧するデバイスの画面サイズに応じ、自動的に最適化することです。
PCやスマートフォン、タブレットなど、どのデバイスを利用した場合でも見やすくて使いやすいのが特徴です。
レスポンシブデザインを採用すれば、1個のHTMLファイルでの管理が可能になり、スマホ用サイトを別に作る手間が省けて効率よくサイトを運営できます。
モバイルSEOの成功例や改善例をご紹介
この章では、実際のモバイル対策としてホームページを改善し、成功した事例をご紹介します。
どのような点を改善すればモバイルSEOの効果を発揮できるのか、事例を参考にして成功の鍵を見つけてください。
モバイルSEOの成功例
- T社の事例
サイトのデザインやユーザーの操作性の向上、ページ速度の改善やコンテンツの充実など、ユーザー目線のモバイルSEO対策を講じてユーザーの評価がアップ。
- S社の事例
モバイルファーストインデックスへの対応を図り、アクセス解析データを基にしてPC用及びスマホ用のコンテンツを統一することで表示を最適化。
その結果、スマホ用サイトのアクセス数が伸び、検索順位も大幅にアップ。
モバイルSEOの改善例
- WEBサイトの見直し
アルバイト求人サイトの応募フォームの入力項目を11個から7個へ見直すことで、ページの長さが約半分に。
ユーザーにとってストレスなく使いやすいサイトになり、モバイルからのアルバイト応募率が50%以上アップ。
- URLの正規化
検索エンジンなどを運営する「Google」は、同じような内容のサイトが増えすぎたため、古いサイトを廃止し1つに統一。
その結果、検索のアクセス数が60%以上もアップ。
まとめ
今回は、モバイルSEOの重要性や施策、成功例などについてご紹介しました。
スマートフォンからアクセスしても見やすく使いやすいページ作りを意識してコンテンツ強化を図り、より集客につなげる工夫をしていきましょう。
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